カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
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写真はイメージ(GettyImages)
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 お笑い芸人カンニング竹山さんは、ある番組の出演で気がついた――“なぜ若い子に合わせなければならないのか?” 若者の流行りや文化に寄り添っている世の中に、オジサン、オバサン寄りじゃダメなのかと疑問を抱く。 

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 この間、「ノンストップ!」という番組で、“絵文字でコレを使っていると若い子にバカにされる”というテーマを取り上げました。赤い「!!」(ビックリマーク)とか、すごくダサいらしいんですよ(笑)。それを使っているとオジサン、オバサンってすぐにバレるって。そういう言葉などの全般の若者の文化ってあるじゃないですか。

 放送が終わってみて、ものすごく面白かったし、学びにもなったんだけど、ふと考えてみると、なぜ若い子に合わせなければならないの? って思ったんですよ。

“若い子=新しいモノ”ってなっているけど、日本の人口分布を考えると、大多数は若者とは逆だろ? だったら若い子が合わせりゃいいんじゃないか?(笑)テレビもオジサン、オバサンが見ているんだから、そっち寄りにしちゃえば? って思ったんですよね。

“これが若者の文化だ”“若者の言葉、わかりますか?”とかやっているけど、よくよく考えると、そういう企画が成り立つのも大人の余裕だと思うんですよね。大人が若者を例に出して、ただ遊んでいる感じ。どっかで、“ガキだな”って思っているだけ。

 若者の文化や若者で流行っているものとか、別に若者の全てが新しいわけではないから。そういうことを屁理屈のように考えてしまったんですよね。別にどんな絵文字を使おうが関係ねぇーし(笑)。

 若者の文化を我々やその上の世代が知ったところで、そんなに流行らないじゃないですか。だから、人口分布では若者の方が少ないわけだから、僕より上の世代で流行っているものをカッコよく見せるのもアリなんじゃないかな。例えば、ひと昔前ってオジサン、オバサンになったら演歌バリバリ聴くって思っていたんですけど(笑)、現実どうかっていったら、そんなに聴かないですよね。

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オジサン、オバサンにはカネの余裕や人生経験がある