週末になると、表情が暗く、口数が少なくなるという菅首相。マスコミで世論調査がある度に支持率が低下。今では大半の世論調査で不支持が支持を上回る“低空飛行”の数字が常態化している。菅首相を担いだ二階派の国会議員がこうこぼす。
「コロナ対応の失敗に、東京オリンピック・パラリンピックの森喜朗元首相の女性蔑視発言と後任をめぐる失態。そこに総務省や農水省の接待問題。とりわけ、菅首相の抜擢人事だった山田氏の接待ダメージは大きい。国会招致は切り抜けたかもしれないが、国民からの信頼という意味では、失墜している。抜擢した菅首相の責任も問われる。もう、菅首相はもたないという声がしきりだ。コロナがある程度、収まれば、菅降ろし、ポスト菅という話になるだろう。うちの派閥も『菅は失敗』という声しきりです」
3月になれば、予算審議も終わる。4月には自民党が敗色濃厚の衆院補欠選挙と参議院広島選挙区の再選挙が行われる。連敗すれば、政権の座が危うくなる菅首相。菅降ろしの政局が本格化するかもしれない。
(今西憲之)
※週刊朝日オンライン限定記事