国会答弁する武田総務相(C)朝日新聞社
国会答弁する武田総務相(C)朝日新聞社
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 武田良太総務相は18日の衆院総務委員会で、NTTの澤田純社長らと会食していたと週刊文春で報道されたことについて「会食に同席したのは事実。ビール2、3杯程度をいただいた後、退席した。1万円を支払った」などと釈明した。

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 さらに「出席者から許認可などに関する要望や依頼を受けたことはなく、大臣規範に抵触しない」との認識を示した。

 だが、これまで総務省の接待疑惑問題で、「国民の皆さんから疑念を招くような会食や会合はない」と国会答弁していた武田総務相に対し、自民党内でも厳しい視線が向けられている。二階派の自民党議員がこう苦笑する。

「武田先生は飲み会を断らない男ですよ。大酒飲みという言葉がピッタリですね」

 永田町では武田氏の「飲みっぷりのすごさ」は知られるところだ。
国家公安委員長、総務相と大臣になってからは、少し控え気味になったそうだが、前出の二階派議員がこう続ける。

「大臣になるまでは毎晩、議員宿舎に近い赤坂周辺で2,3軒行くというのが、日課でした。武田先生に話を聞きたい記者もよく行きつけの店で張り込んでいた」

 緊急事態宣言下で会食自粛が広がると、議員宿舎が同じの二階派議員の部屋が「宴会場」になっていたそうだ。

「秘書が待機して、酒やつまみがなくなると買い出しに行っていた」(同前)

 武田総務相は衆院福岡11区の選出。博多や小倉などとは違い、福岡県の山間部が地盤だ。地元の地方議員がこう語る。

「2月終わりから3月にかけて、福岡県の小川洋知事が病気で辞意表明。そこで次の候補は誰にするかと、二階派の議員の部屋が選対みたいになっていたこともありました。地元でも、飲み会を断らない男として有名で、武田先生は飲み会を毎日でも開きたい人。それくらい酒が好きです。飲むのはブランデー、焼酎かな。ブンデーならボトル半分くらいは軽く空けてしまう酒豪。昔はよく地元で飲んだが、大臣になり、えらくなると、博多や小倉に呼び出されることが増えたね。武田先生に取り入りたい町議や市議はホイホイ行くが、断る人もいる」

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地元で嫌われる理由は酒癖