


星野源さんがアーティスト写真で見せたネイル。独自の楽しみ方をする男性が今、増えているという。興味はあるけど自分はちょっと、という人。大丈夫。45歳のおじさんも始めました。AERA 2021年4月5日号から。
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2月に星野源さんが新曲とともに発表したアーティスト写真。指先には薄いブルーグリーンのネイルカラーが塗られていた。「星野源のネイルとても良き」「すっごい素敵。僕もやってみたい」といった声がSNSにあふれた。
■指先まで神経行き届く
スポーツインストラクターの大竹央暉さん(28)も、星野源好きの友人から「ネイルしてみれば」と勧められ塗ってもらって以来、ハマっている。趣味のブラジリアン柔術では相手の道着を強く掴む動作が多く、爪が割れることもある。
「有名な男子柔道選手も爪の保護のためにマニキュアをしていると聞いたことがあって、一度やってみたかったんです」
手の爪は薄めのグレー1色で控えめに、足の爪には青い道着の色に合わせて黄色と緑を塗り、ブラジルカラーで楽しむこともある。ジムのお客さんや練習仲間には「どうしたの?」と聞かれることもあるが、その後「いいね」と言ってくれる人も多いという。
トップコートを塗ったときにキラッと輝きが増す瞬間が好きだという大竹さん。
「やったことはないけどたぶんプラモデルを塗ってるみたいな感覚です」
美容というより「塗装」に近いらしい。
保育士で子育てアドバイザーとしても活動する河西景翔さん(39)もネイルを日常的に楽しむ一人。保育という仕事柄、平日は肌色がメインで、週末にはその日のファッションやアクセサリーに派手なカラーを合わせる。河西さんのネイル歴は長く、高校生の頃から。
「当時は武田真治さんが『フェミ男』ともてはやされていて、周りにもネイルをしている男子が結構いたんです」
だが20代になりブームが過ぎると周りからネイルをする男子はいなくなり「まだそんなことやってるの?」と言われるようになったという。