――スープセットにはいろいろな種類があるんですか。
「免疫を高める」「血のめぐりをよくする」などいろいろな効能のセットがあります。中医学では肺をうるおすと肌がきれいになると考えられているそうですので、私は「肺をうるおす」セットが好きですね。いまはセットを使っているけれど、今後は香港の人たちみたいに、自分で選んだ生薬をブレンドしてスープを作れるようになったらもっと楽しいかなと思いますね。
――体質的なお悩みはありますか。
冷え性です。特に30代になったころから手足がじんじんと冷えるようになりました。上海に住む友人から現地にいる日本人の中医師の先生を紹介してもらって、相談していた時期もあります。舌の状態を撮った写真と脈拍を毎日メールで送って、みてもらったり。私が上海に行ったときや、先生が帰国されたときに直接アドバイスを受けていました。それを参考にして漢方薬を飲んでいましたが、煎じて飲むのがなかなか大変でそのときは続かなかった。またやってみたいなと思っています。
■東洋でも西洋でも春はデトックスの季節
――旅がお好きだとお聞きしました。
ドラマや映画の撮影が終わると旅に出るのが、昔からの私の定番儀式です。長い時間向き合ってきた役柄にさようならする「役抜き」のために、飛行機で離陸するときに、地上にそれまでの「役」を置いてくるイメージをするんです(笑)。
――訪れた場所で健康法を見つけることもありますか。
上海にはよく行きますが、鍼(はり)やかっさのような中医学の治療法が好きです。リンパが滞ったり、からだに老廃物がたまると、肩も腰も縮こまって可動域が狭まってくる感じがしますよね。のびのびできない。そんなときにかっさをしてもらうと、肌が真っ赤になりますけど、赤みがひくころになると滞りが解消しているのが実感できます。腕が「2センチくらい伸びた?」みたいな感じになるから気持ちいいです。
上海といえば、しょうがを使ったマッサージもいいですよ。すった生姜を足にのせて温かいタオルを巻いておく。その間に全身のマッサージをしてもらうんですが、だんだんとしょうががからだに浸透してきて「熱っ!」ってなるくらい温まります。