撮影/金 玖美 スタイリング/市井まゆ ヘアメイク/面下伸一(FACCIA)
撮影/金 玖美 スタイリング/市井まゆ ヘアメイク/面下伸一(FACCIA)
この記事の写真をすべて見る
撮影/金 玖美 スタイリング/市井まゆ ヘアメイク/面下伸一(FACCIA)
撮影/金 玖美 スタイリング/市井まゆ ヘアメイク/面下伸一(FACCIA)

 大の旅好きで、行く先々で知る健康法にも興味津々だという女優の常盤貴子さん。週刊朝日ムック「未病から治す本格漢方2021」では、香港や上海の人々から教わった漢方や薬膳を取り入れた生活や、年齢を重ねていくうえで大切にしたいことについてうかがいました。

【常盤貴子さんのとある一週間はこちら】

*  *  *

――漢方や薬膳を始められたきっかけを教えてください。

 27歳のときに、香港映画「もういちど逢いたくて/星月童話」に出演したことがきっかけですね。

――名優レスリー・チャンさんとの共演作ですね。

 そうです。レスリーは憧れの俳優だったのでとても光栄でした。香港の俳優さんたちは健康への関心が高くて、毎日現場に漢方のスープを持ってくるんです。レスリーは、私が日本から来ているから疲れもあるだろうと心配してくれて、いつもスープを分けてくれました。「疲れているようだから、肌にいいこのスープを飲みなさい」という感じ。それで興味をもって、撮影中は電気スープ鍋を買い、ホテルの部屋でもスタッフと一緒に作るようになりました。すっかりはまっちゃったんです。

――効果は感じられましたか。

 香港の俳優さんたちを見ていたら、元気になるのはよくわかります。彼らはからだにいい食材のことをよく知っていて、一緒に食事をしていると「これはからだの熱を取ってくれる」「これは肺をうるおしてくれる」と教えてくれます。どうやら香港の一般の家庭でもそういう感じなんですって。食卓を囲んでお母さんに「これは何にいいから食べなさい、飲みなさい」と言われるらしい。私は知らないことだらけだったからすごく楽しかったです。

――漢方スープはいまでも飲まれていますか。

 はい。香港では手軽に漢方スープを作れるスープセットがたくさん売られているので、香港に住んでいる友達が日本に来るときに買ってきてもらいます。スープセットには生薬が5種類くらいパックされていて、豚肉や鶏肉のかたまりと一緒に2時間くらい煮込んで、最後に塩こしょうで味付けするとできあがり。すごく簡単ですよ。疲れたなと思ったら漢方スープを作って飲んでいます。

次のページ