![※写真はイメージです (GettyImages)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/4/c/840mw/img_4cb82ba14c9e605f74f99cdf5546b13237938.jpg)
![特別開放した静岡県清水港(提供・日本釣振興会)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/b/9/840mw/img_b9c53d5f9e9c3387b85a38323129813d95038.jpg)
コロナ禍の自粛生活でも、人ごみを避けて楽しめる釣りが空前のブームだ。初心者も多く、すそ野は広がるが、釣り場でのマナー違反も続出しているという。どのように楽しめばいいのか。
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四国在住で30代の会社員の女性は、コロナ禍での自粛中の昨年春過ぎ、釣りを始めた。
「室内で過ごすことが多く、アウトドアを楽しむにも人のいるところは行きづらかった。釣りは彼が好きだったので一緒に楽しめるレジャーです」
女性は家族連れの多い釣り場を避けて、アジやイワシ、サバなどを釣っているという。
「土日は人出が多いのですが、平日の仕事の後、1、2時間くらい釣りを楽しんでいます」
今は女性の趣味の一つになっているという。釣った魚は夕食のおかずになる。焼いたり煮たり、ユーチューブを見ながら、刺し身にすることもある。
女性は釣りの手ほどきや、現場をきれいにして帰るなどのマナーを、釣具店で教わった。教えたのは、愛媛県松山市と松前町に店舗を構える「釣具のフレンド」の宇田明正社長だ。
「コロナ以降、釣り客の延べ人数や売り上げとも2割は増えています」(宇田さん)
釣り客のすそ野が家族連れや女性グループなどにも広がっているという。宇田さんが初心者に教えるマナーは、ゴミの持ち帰りや、帰る際に足元の汚れはバケツに水を汲んで流していくこと。ほうきを持っていくといいとも。さらに、近所に住民がいないところを選び、釣り客がいたら距離をとる。違法駐車や迷惑駐車をしないよう、駐車場やトイレがあるところを勧めている。
静岡、愛知、岐阜、滋賀県に25の釣具店を展開する「イシグロ」の広報担当者は、こう話す。
「家でゲームばかりして過ごす子どもに危機感を持った母親が、釣りを体験させたいと店舗に相談し、釣り教室に参加するケースも増えています」
この広報担当者によると、季節により釣れる魚、場所、釣り方、仕掛けなどが変わる。店舗ではネットで伝えきれないアドバイスや旬な情報を提供しているという。釣りの注意点として「まずは予報で当日の天気をチェックし、雨だけでなく風にも注意する」(広報担当者)。さらに、駐車場が空いていなければ時間をずらすか場所を変える。ライフジャケットを着用する。漁港・港湾は漁業関係者の仕事場なので、船や作業場の近くでは釣らないことなども守りたいという。
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