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「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん(当時77)の怪死事件で4月28日、殺人と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された元妻、須藤早貴(さき)容疑者(25)。和歌山県警の捜査員らが早朝、東京・品川の自宅を訪れ、逮捕状を見せた時、こう語ったという。
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「え、なぜ?」
早貴容疑者はひどく狼狽したという。早貴容疑者が住んでいたのはJR山手線大崎駅と品川駅の中間にそびえ立つ40階建てのタワーマンション。1階にいるマンションのコンシェルジュはこう話す。
「朝8時から受付に立っていますが、(逮捕は)その前のことだったようです」
ワゴン車に乗せられた須藤容疑者はそのまま羽田空港に向かい、空路で和歌山県に移送された。
「逮捕後はずっとうなだれ、ガッカリしている様子だった」(捜査関係者)
早貴容疑者は北海道札幌市出身で地元の高校卒業後、ファッション専門学校に通った後、上京。都内でモデル(自称)や成人向け映画などの仕事をしていた2017年末に野崎さんと知り合ったとされる。
早貴容疑者は2018年6月に放映されたテレビのインタビューで野崎さんとの出会いについて、「友達の紹介。紹介してくれた男性の名前は知らず、電話とLINEのみしかやりとりしていない」とぶっちゃけトーク。
出会った日に野崎さんからプロポーズされ、早貴容疑者から幾つか条件をつけて承諾したと語っていた。
「(野崎さんは)ずっと結婚願望が強い人だった。はいはいと流していたが、私の『はい』に社長が『はいと言ってくれたのは、君がはじめて』『先が短いから若い女の子と一緒にいたい』と反応。月々100万円をくれる、和歌山には月に何回か行けばいい、とも言われたのでそれらを条件に結婚しました」
「結構、変わった人で元々の気性が荒いというか。私は怒られたことはないんですけど、結構怒りやすい人だった」
そして早貴容疑者は愛犬イブちゃんが5月6日に急死して以降、野崎氏が「死にたい」と頻繁に口走るようになったと説明していた。
「ペットロスでずっと泣いて、結構前からなんですけど、すぐ死にたいって言う。冗談半分だと誰も本気で捉えていなかった。イブちゃんが死んでからはそれが毎日。(野崎氏が亡くなった5月)24日の日も、いつもならイブちゃんがご飯を食べて足元にいるんですけど、『足元にいないね』って寂しがっていた。社長の席からイブちゃんのお墓が見えるんですけど、そこを見てビールを飲みながら『私も早く死にたい』と言っていた。でも、そんな気ないでしょう、といつも流していたが、本当に死んでしまったので、それもあったのかなって思ってしまう」
野崎さんの死についてはこう語っていた。