眞子さまと小室圭さん(C)朝日新聞社
眞子さまと小室圭さん(C)朝日新聞社
2019年10月の「即位の儀式」でスペインのフェリペ6世国王夫妻と天皇、皇后両陛下(C)朝日新聞社
2019年10月の「即位の儀式」でスペインのフェリペ6世国王夫妻と天皇、皇后両陛下(C)朝日新聞社

 2019年10月の令和の天皇の即位の儀式で、皇后雅子さま(57)とスペインのレティシア王妃(48)の熱い抱擁が話題を集めたのは、記憶に新しい。

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 スペイン国王フェリペ6世(53)の妻、レティシア王妃は、離婚歴もあるバリバリのキャリアウーマンだ。NY同時多発テロやイラク戦争でも現場に立ち、若手ジャーナリストとして賞も贈られたほどの実力派。過去に妃のいとこが出した暴露本では、同妃が中絶手術(同国では違法)を行ったことなどが暴露された。しかし、その程度のゴシップはかすむほど、生臭い醜聞が絶えないのが欧州の王室だ。

 欧州王室の大半は、女性にも王位継承権を認めている。王女と結婚した夫は、王室に「婿入り」する。日本の皇室でも女性・女系天皇に理解を示す声が大きくなりつつある。いま、継承問題とは切り離し皇族の数の減少に歯止めをかけるために、女性皇族を軸にした案が検討されている。

 結婚したのちも皇室に残る「女性宮家」や民間から公務を支える「皇女」案だ。

 秋篠宮家の長女、眞子さま(29)と婚約内定者の小室圭さん(29)の結婚問題も、この議論の延長にある。

 眞子さまが小室さんと結婚するとの意思は変わらず、既定路線との見方が強い。「女性宮家」や「皇女」案が具体化する時期とふたりの結婚の時期が重なれば、小室さんは皇室に「婿入り」か民間人なった「皇女」の夫という立場となる。危機的状況にある皇室。女性王族の活躍という意味では、欧州王室が未来図のひとつのヒントにもなるだろう。

 しかし、王室に「婿入り」した男性が待遇面での不満から、金銭スキャンダルを起こす例もあとを絶たない。世界的な贈収賄事件である、76年のロッキード事件に絡んだのがオランダ王室だ。当時のユリアナ女王の夫、ベルンハルト殿下は、ロッキード社から110万ドルを受け取った疑惑が明るみに出て全ての公職から退いた。

 スペイン国王フェリペ6世の義兄は、なんと横領の罪で禁錮6年3月の実刑判決を受けて刑務所にいる。国王の姉、クリスティーナ王女(55)の夫のイニャキ・ウルダンガリン被告(53)は、ハンドボールの五輪選手としても有名だった。

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スペイン国王の義兄は禁固刑