その他、ザーゴ監督を解任し、相馬直樹新体制でV字回復を見せた鹿島には、MFピトゥカ、MFカイキと高い実力を持ったブラジル人が合流。特に長短織り交ぜたパスで攻撃を組み立てるピトゥカは、すでにボランチとしてスタメン出場済みで、本人曰く、まだコンディションが100%ではないとのことだが、豊富な運動量で守備での貢献度も高い。
一方、神戸に加わった元U-20ブラジル代表の逸材FWリンコンは、初先発した5月22日の浦和戦で左太もも裏を痛めて負傷退場するアクシデントに見舞われ、“新外国人ブースト”は不発。4選手が合流した仙台、2選手が合流した大分の降格圏に沈む2チームについても、まだ新外国人が合流した効果が弱く、結果には現れていない。
だが、諦めるのは早い。まだまだシーズンは長く、彼らに見切りを付ける段階ではない。今から3カ月後には、また違った状況になっているはずだ。遅れて合流した外国人選手たちが真価を発揮し、チームが大きく変化する日が来るのを期待したい。