「小室さんの帰国はなくとも、結婚準備は進んでいる可能性はあります。私は小室さんが皇族の結婚相手にふさわしいとは思っていませんし、結婚を祝福するつもりもありません」
一方で、結婚の自由は眞子さまの権利であり、ご両親も認めざるを得ない状況がある。
山下さんは、結婚自体はやむを得ないと、考えている。
というのも、昨年11月に眞子さまが
「(結婚は)生きていくために必要な選択」
とお気持ちを公表されたときから、局面は変わっていると感じているからだ。実際、その後の秋篠宮さまや宮内庁長官、皇嗣職大夫の発言などを見ていると、
「眞子内親王殿下を皇室から切り離そうとしているように感じます」(山下さん)
皇室の一員という思いで見つめると、「私」を前面に出す眞子さまには違和感を抱く。ただ、すでに宮内庁も眞子さまに期待を残していないなら、結婚の準備は速やかに進む、ということだ。
納采の儀を経ずに「入籍」だけの結婚にすべきではという意見もあるが、山下さんは反対だ。
「通常のプロセスを経ずに、婚姻届を出すことで皇籍離脱となれば、令和皇室の記録に汚点を残すことになります。これは天皇陛下やおふたりの結婚を裁可された上皇陛下を傷つけることにもつながります。その傷を小さくするためには、通常のプロセスを踏むのがいいと思います。眞子内親王殿下のためではなく、皇室全体のためということです」
一方で山下さんは、秋篠宮さまの説明責任は残っていると感じている。秋篠宮さまは、昨年の誕生日会見で、ふたりの結婚への見解を問われた際に、こう答えた。
<憲法にも結婚は両性の合意のみに基づくというのがあり、親としては尊重するべきだと考えている>
結婚の意思を変えない眞子さまに対するあきらめもあるのだろう。
だが山下さんは、「憲法」を持ち出したことに、違和感を覚えた。
「父親という立場でいらっしゃるにしては、他人事のようにも感じます。この結婚と将来について、時機を見て、国民に説明なさるのではないでしょうか」
果たして秋篠宮ご夫妻は、親として皇族として、娘の結婚にどう決着をつけるのか。(AERAdot.編集部 永井貴子)