「今年の日本ハムはこのまま最下位に終わるようだと、オフに戦力を大幅に入れ替えることも十分に考えられる。中田翔、西川遥輝など長年活躍してきた選手たちを若手の成長株たちが追い越さなければいけない。リードオフマンとして定着しているドラフト2位の五十幡亮汰、スケールの大きい打撃が魅力の野村佑希と共に、本来なら清宮が生まれ変わるチームの主力にならなければいけない。殻を破れるか今が野球人生の分岐点に来ていると思います」(スポーツ紙デスク)
ドラフト1位で入団したが伸び悩み、トレードで他球団に移籍したケースは少なくない。大田泰示は巨人に入団したが1軍定着できず、プロ8年目のオフに日本ハムに移籍。素質を開花させて外野でレギュラーの座をつかむと、19年に打率.289、20本塁打、77打点といずれも自己最多の好成績をマーク。昨季は自身初のゴールデングラブ賞を獲得した。ただ、大田のようなサクセスストーリーは珍しいのが現実だ。
清宮が周囲から「期待の若手の成長株」と呼ばれる時間はそう長くない。「和製ベーブ・ルース」と呼ばれた男は覚醒できるだろうか。(梅宮昌宗)