巨人時代の山口俊 (c)朝日新聞社
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 米国・ジャイアンツ傘下3Aサクラメントの山口俊が3日、自身のインスタグラムで日本への帰国を決断したことを発表した。

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 山口は19年オフ、巨人からポスティングシステムでブルージェイズと635万ドル(約7億円)の2年契約で入団。救援で17試合登板し、2勝4敗、防御率8.06と結果を残せなかった。今年2月に1年の契約を残してブルージェイズを戦力外となり、ジャイアンツとマイナー契約。メジャー昇格を目指したが、3Aで5試合登板し、0勝3敗、防御率6.18。シーズン途中で日本球界復帰を決断した。

 山口はインスタグラムで、「夢を追ってメジャーに挑戦しましたが、力及ばずシーズン途中での帰国となります。昨シーズンから続く様々な制約や厳しい規制がある中、自分なりに精一杯の努力を続けたことは誇りですし、必ず今後の糧にしなければなりません」と思いを込めた。そして、「未だにカナダへ入国も出来ずに安らげない環境で頑張っているトロントブルージェイズの仲間達、アリゾナやサクラメントで温かく迎えてくれたSFジャイアンツのフロントやチームメイトには心から感謝しています。そして本当に大変な環境と不自由の中で懸命に戦う日本人選手の皆さんに心から敬意を表します」と綴り、「明日からは心機一転、新たなチームとのご縁を探し、期待して下さっていたファンの皆さんに頼もしい姿を見せれるように精進します」と思いを新たにした。

 気になる新天地は古巣の巨人が最有力とされている。エース・菅野智之が右ひじの違和感で戦線離脱するなど先発のやりくりが大変なことに加え、守護神・デラロサが1日の西武戦(東京ドーム)で3点リードの9回に登板したが2被弾で同点に追いつかれる乱調で、翌2日に左脚の違和感を理由に登録抹消された。抑えを含めた救援陣も不安定なチーム事情の中、先発、救援で実績十分の山口が復帰すれば心強い存在になる。

 山口のインスタグラムのコメント欄には、「俊さん、お疲れ様です。この経験は絶対に今後の俊さんの糧となると信じています。是非とも巨人軍に帰ってきて救世主となってください~!」、「アメリカ生活お疲れ様です!山口選手なら日本に戻ってきてもう一度大活躍してくれると思っています!ぜひその時は話があればジャイアンツに戻ってきてください!ファンはみんなどすこい待ってます!!山口選手のような心強い選手が今の巨人を救ってくれると思っています!」など復帰を熱望する巨人ファンのコメントが寄せられている。

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