自宅の屋上には果物の樹や植物の鉢植えなどのガーデニングスペースがある。夏にはビニールプールを置き、娘と水着で満喫することも。ソファやテーブルでくつろぐカフェ風の小部屋もある。日曜大工用に電動ノコギリも購入した。映画では、リカが電動ノコギリを持っているシーンがある。映画の世界と現実が入り混じって、何だか怖い。

「リカの撮影終了後に、衣装ケースを普通ゴミで出せるように切ろうと思って、無意識に電動ノコギリを買っていたんです。次の仕事をして、リカのことはすっかり忘れていたんです。別に好きな人の足を切ろうとしたわけではありませんよ(笑)」

「リカ~」の原作は累計65万部を突破した五十嵐貴久氏のサイコスリラー小説「リカ」シリーズ。2019年10月、連続テレビドラマ「リカ」(フジテレビ系)の放送が始まると「怖すぎてヤバい」とツイッターなどで拡散され、たちまち話題に。今年3月からはリカの原点を明らかにする続編ドラマ「リカ~リバース~」(フジテレビ系)が放送された。

 48歳のアラフィフになった高岡だが、「リカ~」では自称28歳を演じ、違和感がなかった。役作りに、工夫したことはあるのだろうか。

「28歳のリカを演じたわけではなく、自称28歳だと言い張っている女性の役ですので、全然、28歳に見えることは意識しなかったです。ただ、リカの持つピュアな心やまなざしが、どう見ても28歳ではないけれども、そうかもしれないと思わせる要因だと思います」

 高岡はいつの間にか「魔性の女」と呼ばれるようになった。

「『魔性の女』は、これまでもいろんな女優さんにつけられて来たし、『悪い女』みたいに使われていた時代もありましたけど、今はちょっと人と違う魅力を持っていて、惹きつけられる女性みたいな褒め言葉だと解釈するようにしています。私生活で、そう言われたくはないですけどね」

(AERAdot.編集部 上田耕司)

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