秋篠宮家の長女、眞子さまの婚約内定者の小室圭さん。小室さん親子が抱える金銭トラブルは、こう着状態だが、小室さんが7月にNY州の弁護士試験を受けることから、ふたりで海外に拠点を置く可能性もささやかれている。実は、結婚して海外で暮らした元内親王の例は、過去にもある。
【秘蔵写真】小室さんの七五三から茶髪時代、高級レストランでの誕生会まで(9枚)
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「日本にいる時よりもしあわせ。市民として何の精神的な圧迫もないし……」
1964年、かつて内親王であった島津貴子さんは、移り住んだワシントンで朝日新聞などのインタビューを受けて、こう漏らした。実際に、結婚して海外で暮らした元内親王だ。
明るい性格から、おスタちゃんの愛称で呼ばれた昭和天皇の五女、島津貴子さん(元清宮さま、82)だ。伯爵家に生まれ、日本輸出入銀行に勤務していた島津久永さんと、1960年に結婚した。
婚約発表前の誕生日会見では、質問に答えた「わたしの選んだ人を見てください」の言葉が流行語に。当意即妙の受け答えは、会見場を温かな空気に包んだ。マスコミは、久永さんの当時の月収をとって「月給1万4千円の生活」と書き立てた。
貴子さんは、夫の転勤で米国のワシントンに2年、豪州のシドニーで3年暮らした。夫の久永さんの東京への転勤に伴い、米国でふたたび会見を開いた。そこで、貴子さんは会見をこう結んだ。
「こちらに住んで一番重要だったことは、人目にたたず、ひっそりと暮らせたことでした」
海外での生活を幸せと語った貴子さんは、国内で厳しい目にさらされていたかというと、むしろ逆で、結婚後、貴子さんの誘拐未遂事件が発覚するなど暗い影がチラついたことはあったが、明るい笑顔と人柄は国民を魅了した。
新婚時代には、おしゅうとめさんとフジテレビの「スター千一夜」に出演。またニッポン放送が貴子さんのためにはじめた月曜から土曜日のレギュラー番組、「プリンセス・タイム」に出演。他にも、さまざまなマスコミに登場し、国民と皇室の懸け橋となった。
皇籍を離脱しても人びとに愛された元内親王だった。それでも、冒頭の会見の言葉からは、ご本人にとって日本での生活は抑圧されたものであったことが伝わる。
眞子さまの場合はどうだろうか。