8年程前の事を鮮明に多賀さんは語ってくれたが、まさに、ダイアナ妃からキャサリン妃への目には見えないバトンタッチの瞬間でもあったのだろう。
「ウイリアム王子は自分の子どもを抱いてもらいたいのは母・ダイアナ妃だと語っていたので、そのお気持ちをキャサリン妃も大事にされたのではないでしょうか。ウイリアム王子は“母のことを1日たりとも忘れたことはありません”と話していたことがあります。ウイリアム王子の母を思う気持ちをキャサリン妃は大切にされている」(多賀さん)
2018年4月23日(現地時間)、第3子の退院の時にはキャサリン妃愛用のブランド「ジェニー・バッツカム」の白い襟にアクセントのあるレッドドレス。1984年9月15日(現地時間)に誕生したハリー王子を抱いて産院を出て来たダイアナ妃も真っ赤なロングドレスだった。
キャサリン妃のダイアナ妃への思いもさることながら、出産という大仕事のあと、ドレスなど準備は大変そうではある。
「“チーム・ケイト”(※ケイトはキャサリン妃の愛称)と呼ばれるサポートグループができていて、キャサリン妃の出産のためなら1カ月くらい前から他の仕事を入れないで待機している人たちがたくさんいるんですよね。ヘアドレッサー、洋服をデザインしている人やメイクの人、ネイルの人など大変献身的な協力体制ができている。出産は予定日はあるものの、いつご出産されるかわからないですから。それでも協力してあげたい、協力できることが名誉なことだと話していた。そういう人たちが出産したとなれば馳せ参じるわけですよ。それで、きれいな退院姿になったわけですが、愛されている証拠ですよね」(多賀さん)
母・ダイアナ妃を思うウイリアム王子に寄り添うキャサリンにはダイアナ妃の形見の品も受け渡されている。
「キャサリン妃がいつも身に着けていらっしゃるダイアナ妃の婚約指輪は有名ですよね。いくつかの形見がキャサリン妃に渡っていますが、ダイアナ妃への思いが言動全てに現れているからこそのことなのでしょう」(多賀さん)