山田美保子・放送作家、コラムニスト
山田美保子・放送作家、コラムニスト
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東京都荒川区東尾久で1960年から続く洋食の老舗『山惣』と、同じく東尾久に本社を構える化学品・食品メーカー『ADEKA』がコラボレーションして生まれた「ADEKA×レストラン山惣 欧風ビーフカレー」。クラシックな洋食に定評のある山惣の味を丁寧に再現した、コクと酸味が調和する逸品。シリーズに「ADEKA×レストラン山惣 名古屋コーチン使用 キーマカレー」もある。「ADEKA×レストラン山惣 欧風ビーフカレー」550円(税込み)。ADEKAライフクリエイト株式会社(荒川区東尾久8―7―17)、レストラン山惣(荒川区東尾久8―20―2)で販売するほか、Yahoo!ショッピングでも販売中(インターネット販売は10個セットのみ、税込み5500円)。
東京都荒川区東尾久で1960年から続く洋食の老舗『山惣』と、同じく東尾久に本社を構える化学品・食品メーカー『ADEKA』がコラボレーションして生まれた「ADEKA×レストラン山惣 欧風ビーフカレー」。クラシックな洋食に定評のある山惣の味を丁寧に再現した、コクと酸味が調和する逸品。シリーズに「ADEKA×レストラン山惣 名古屋コーチン使用 キーマカレー」もある。「ADEKA×レストラン山惣 欧風ビーフカレー」550円(税込み)。ADEKAライフクリエイト株式会社(荒川区東尾久8―7―17)、レストラン山惣(荒川区東尾久8―20―2)で販売するほか、Yahoo!ショッピングでも販売中(インターネット販売は10個セットのみ、税込み5500円)。

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は「ADEKA×レストラン山惣 欧風ビーフカレー」を取り上げる。

【写真】洋食老舗と世界的企業コラボの絶品カレー

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 東京は約2カ月ぶりに緊急事態宣言が解除され、まん延防止等重点措置へ。週初めというキリのいいタイミングで、各ワイドショーのスタジオにコメンテーターが戻ってきた。

 変わらずソーシャルディスタンスが徹底され、アクリル板は不可欠。スタッフはマスクやフェイスシールドを着けているが、リモートでの出演者が減っただけでも、準備時間は短縮される。

 徐々にではあるが、準キー局制作のワイドショーのスタジオも華やかさを取り戻しつつある。

 一方、いまだ本調子に程遠いのが、いわゆる“街ぶら”やグルメロケ。苦肉の策として、お取り寄せ情報やケータリングを利用している番組も多い。

 コロナがなければ、もっともっと情報番組などで紹介されているであろうモノは山ほどあるが、「ADEKA×レストラン山惣 欧風ビーフカレー」も、そんな一つである。

 都内のグルメロケで数字をもっている(視聴率が獲れる)のは、なんといっても下町。「困ったときの○○(地名)」と言われる街は、ほぼ下町だ。

『レストラン山惣』は、荒川区東尾久にある洋食の名店。街ぶら番組やグルメ雑誌の常連で、近隣に住むタレントや噺家が「特別な日や記念日に家族で出向く」店でもある。

 そして『ADEKA』も、東尾久に本社を構える。化学品事業と食品事業を抱え、多くの商品で世界トップシェアをもつ、荒川区が誇る世界的企業。東海道新幹線での移動中、電光文字広告で社名を知っている方も多いだろう。

 その『ADEKA』と『山惣』がコラボしたレトルトカレーは、2020年8月の発売以来、地元・荒川区住まいの有名人にとっては流行りモノだという。開発のきっかけは、『ADEKA』の得意先や来客者へ手土産に相応(ふさわ)しい自社製品はないかと考え始めたことだとか。気の利いたモノを渡したいが、重量のある業務用の洗剤や調味料というワケにはいかなかったからだろう。

 実はもともと『ADEKA』にはレトルト食品を製造するグループ会社があったり、「ピリリカレー」なる商品も存在。さらに「地元ならではのモノを」と、超人気店にコラボの提案をし、プロジェクトがスタートしたのだそうだ。『山惣』こだわりの監修と『ADEKA』の確かな技術力が実を結んだ、ノベルティー出身のレトルトカレーは荒川グルメに名乗りを上げた。

山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める

週刊朝日  2021年7月9日号