好きを細分化して、叶えたい夢に行き着くまでのサブゴールを増やしてみて　しいたけ.さんがアドバイス

　AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q：フリーランスのピアニストとして活動しています。某ミュージカルで演奏するのが目標で夢なのですが、オーディションも公募もなく、つてで繋がっていくしかありません。5年ほど前から少しずつ動いているつもりですが、全くつてがなく悶々としています。この先どのように動いたらいいか、それともこのことはあまり視野に入れず、地道に活動していくのがいいのでしょうか。（女性／ピアニスト／29歳／さそり座）

A：今回は、どうやって自分の夢を叶（かな）えていくか、についてお話ししたいと思います。

　僕は、叶えたい夢がある時、そこに行き着くまでのサブゴールをいかに増やせるかが大事だと思っています。

　例えば「テレビに出る」ことが最終目標だとしたら、そのためにどこから注目される必要があるのか。手段って考えていくと実はたくさんあるはずだから。その手段を探すときにまずは徹底的にしなければいけないのが「自己分析」です。

　つまり「好き」を細分化してみる。好きな仕事がしたいと思うなら、その仕事のどの部分が好きなのか、僕は50個は言えなければいけないような気がします。例えば自分が主役になることが好きとか、ピアノに触れること自体が好きとか、音楽が流れたときに場の空気が変わることが好きだとか。羅列するだけじゃなくさらに深掘りして、その喜びや楽しさをどこに繋げられるのか、考えたことを実践していく。駅前のピアノでどの曲を弾いたら一番喜んでもらえるのか、とか。

　一つの道じゃなく100個の道を楽しみながら試せるかどうか。そういう戦略を考えているだけで自然とよだれが出ちゃう、楽しくて仕方ない、みたいな人たちが、夢を達成していっているような気がします。もしそれを考えるのが苦手という場合、それはもしかしたら、夢が夢ではなく執念になってしまっているかもしれません。