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土石流のあった熱海など東海から関東の雨は、あす6日(火)~7日(水)にかけては一旦小康状態となりますが、8日(木)から再び雨が続く見込みです。二次災害などに厳重な警戒が必要です。また、この先は連日30℃以上の真夏日となるため、熱中症にも警戒が必要です。

雨が小康状態でも油断禁物

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土石流のあった熱海など東海から関東の雨は、きょう5日(月)は夕方にザッと一時的に強まる所があるでしょう。あす6日(火)~7日(水)にかけては一旦小康状態。雨が止んでいる時間が長い所もありますが、すでに記録的な大雨となっているため、少しの雨でも土砂災害に警戒が必要です。上の図は土壌指数といって、降った雨が土壌中に水分量としてどれだけ溜まっているかを数値化したものです。各地の気象台が発表する大雨警報(土砂災害)や土砂災害警戒情報等の判断基準に用いています。静岡県から箱根付近にかけて、赤色の土壌指数が高く、これまでの記録的な大雨で大量の水が地面に含まれている事がわかります。

中頃から雨が続く 連日30℃以上の真夏日に

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8日(木)頃から、再び、東海や関東は雨が続き、雨量が増える恐れがあります。梅雨前線の動きにより、雨が降る時間や場所、雨量が変わる可能性があるため、最新の気象情報をこまめに確認するようお願いします。また、きょう5日(月)は、静岡など東海から西で気温がグッと上がりました。午後3時までの最高気温は、静岡市33.8℃と今年初の真夏日。土石流が発生した場所からおよそ10キロ離れた熱海市網代でも28.1℃と、きのうより8℃くらい高く、かなり蒸し暑くなりました。この先、週末にかけては熱海市などでも連日、最高気温が30℃近くまで上がる予想です。熱中症には十分な警戒が必要です。

過去 雨がやんだあと土砂災害が発生した事も

過去には、雨が止み、天気が回復したあと土砂災害が発生したこともあります。2018年(平成30年7月豪雨)の際には、天気が回復して復旧作業が進む中、広島県府中町を流れる榎川上流で土石流が発生し、住宅が土砂に流れ込みました。今回の熱海など東海から関東南部にかけては、すでに7月1日~3日の3日間で、7月ひと月分の2倍くらいの雨が熱海市や箱根町、平塚市などで降っています。雨が止んでいる時間が長くても、むやみに川や家の裏山などには近づかないようにしましょう。