(3)増やすための口座
(2)の自動積立預金は、毎月無理矢理お金を貯めることはできますが、簡単にお金を引き出せてしまうため、貯めたお金を全額この口座に入れたままでは「結局そこからお金を引き出して使ってしまった」という悲劇も起こりえます。
そんな事態を防ぐために、(2)の口座から一定額は「増やす口座」に移しておきましょう。
おすすめは、楽天銀行や住信SBIネット銀行など、ネットの証券会社と連携している銀行です。
楽天銀行は、普通預金の金利も0・02%と都市銀行の20倍! とはいえ、100万円預けても年間利息200円ですから、増やすためには「金利の高い定期預金にいれる」「外貨預金をする」「証券口座と連携して資産運用をする」というように、徐々に資産運用にもチャレンジしたほうがよいでしょう(資産運用の詳細は、第3章で紹介します)。
楽天銀行は、楽天カードを利用するとポイントがつくなど、様々な特典があって、利用している人も多い銀行です。楽天証券に口座を作れば、(2)で積み立てた口座から手数料無料で資金移動することもできますし(提携金融機関のネットバンキングの場合)、証券口座で投資信託などの資産運用を始めることもできます。
「3つも口座を管理するなんて面倒くさい」と思うかもしれませんが、1度セットしてしまえば、さほどのわずらわしさはありません。3つの口座はそれぞれ目的が違いますから、うまく使いこなしてお金が貯まる仕組みを作っていきましょう。
*本記事は、独身者向けのお金&老後対策を書いた、板倉京著「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、抜粋・編集して構成しています。