カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
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都議選投票日前日に応援に回った小池都知事は都民ファーストの会・荒木千晴代表(写真左)の元へも(C)朝日新聞社
都議選投票日前日に応援に回った小池都知事は都民ファーストの会・荒木千晴代表(写真左)の元へも(C)朝日新聞社

 今回の東京都議会議員選挙は自民が第一党を獲得して勝利したが、都民ファーストの会の最終盤の追い上げ、小池都知事の影響力の大きさを再認識する形となった。そんな都議選を見て、お笑い芸人・カンニング竹山さんは今こそ変化を訴える。

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 YouTube「魚屋のおっチャンネル」をやっている豊洲市場「鈴与」三代目の生田さんに呼ばれて、都議選の総括の生配信に参加しました。そこで話していたのは、国政と都政って全く別物なんですけど、大昔から有権者には別物って感じが全くない。いまコロナの対策で菅政権のやり方に不満を持っているとすると“菅政権はダメだ、だから自民党が嫌なんだ”となる。

 今回の都議選で、菅政権が嫌→だから自民党が嫌→いいのか悪いのかよくわからないけど都民ファーストの会に投票したという人もいたと思う。菅政権が嫌だから都民ファーストだと言うのは全く見当違い。国政と都政は違うから。別物だから。国政と都政がごっちゃになってしまうのは仕方ない。なぜなら、都政には大昔から誰も興味がない。

 今回の都議選は知らない間に小池さんが“うまい選挙”を結果的にしていた。過労で倒れたことで少し情に訴えたところもあるじゃないですか。そうじゃなくても、選挙ではネットもうまく使っていた。小池さんおよび都民ファーストの選挙の戦い方はうまいな。皮肉っぽく“うまいな”ですけど、投票日の前日、10か所都内を回っているんですよね。国政だったらわからないですけど、都議会選挙だったら小池さんが直接行けば人が集まるし、噂にもなる。

 それと比較して自民党の選挙のやり方が古かった。この4年間、やることはいっぱいあったと思うんですよね。ネットを使うとか、若者を動かすとか。多少はやっていたのでしょうが、もっともっとやれることはあったと思う。

 今回の都議選の投票率が過去2番目の低さの42%って、SNSで投票を促す発信したことにより選挙に行った人がいてもこのレベル。こんなに低い投票率への打開策として、ネット投票をやるべきだと思う。最初から大規模な国政の選挙でやるのはいろいろ難しいと思うんですが、例えばまずは区議会議員選挙からネット投票を始めるとか。

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選挙だけなぜ昔から同じやり方なのか?