これに対して、芸能ジャーナリストはこう見解を示す。

「今後は家族や親族の私生活にまで介入する取材や写真公開などへの行為に抗議する姿勢を示すなど、かなり厳しい文言になっています。確かに福山も言及しているように、それも含めてエンターテインメントという側面はあるものの、それは本人に限ったことであって、子どもや親族は別。有名税なんだからプライベートを披露して当たり前という風潮もありますが、それはあくまで本人の承諾を得てのことです。芸能人とメディアは、昔から持ちつ持たれつの関係でした。たとえば、スキャンダルが報じられたタレントがイメージ回復を図りたいときなどに、メディアに『写真誌に撮らせる』という手法もあります。いわゆるバーターですが、芸能界が“まとも”になってきていることに伴って、今はその関係も変わってきています」

 一方、幼い頃から著名人の家族として、雑誌などにさらされることが多かった高橋真麻のように「私自身はモザイクをかけてくれるならしょうがない」と黙認しているケースもある。

「経費削減や人材不足で、写真誌が今までのように長期間張り込みをしてスクープ写真を狙うことが難しくなっている事情もあります。そうなると、子どもの入学式や運動会、送り迎えなどの写真やスーパーでの買い物姿などの“日常”を写した写真が多くなります。ただ有名人だからという理由でそうした場面を撮られた場合、誰が安全性を担保してくれるのか。その点では今回の福山の発言は大きな警鐘になると思います。今後は、写真週刊誌の存在意義も問われることになるかもしれません」(同前)

 メディアとタレントは持ちつ持たれつの関係もひっくるめてエンターテインメントという考えが、今は急速に変わりつつあるのかもしれない。(坂口友香)

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