ノエル&リアム・ギャラガーがエグゼクティブ・プロデューサーを務める、オアシスの伝説的ネブワース公演の長編ドキュメンタリー映画の詳細発表
ノエル&リアム・ギャラガーがエグゼクティブ・プロデューサーを務める、オアシスの伝説的ネブワース公演の長編ドキュメンタリー映画の詳細発表

 オアシスのネブワース公演の長編ドキュメンタリー映画『oasis KNEBWORTH 1996』の詳細が発表され、2021年9月23日より世界順次公開されることが決定した。

 90年代最大のコンサートを可能にした、オアシスとファンの特別な絆を描いた物語で、その場に居合わせたファンの目を通して、さらにはその日の会場やバックステージでの膨大な未公開映像、そしてバンドやコンサート主催者へのインタビューによって、全貌は語られる。メガホンを取るのは【グラミー賞】受賞監督ジェイク・スコット。過去25年間で最も象徴的なライブ・コンサートの一つが、音楽と、そしてその記念すべき週末を過ごしたファンの体験を通じて、喜びにあふれ、心に迫るシネマティックな祝祭としてスクリーンに蘇る。

 『oasis KNEBWORTH 1996』のチケットは、コンサート初日からちょうど25年目となる8月10日に発売開始となる。現時点では日本公開日とチケット発売日共に未定だ。

 1996年8月10日と11日、オアシスはネブワースで記録的な2日間のコンサートを行った。その伝説のセットを見るためにハートフォードシャー州ネブワース・パークに世界中から25万人以上の若い音楽ファンが集結。チケット発売日の1996年5月11日、地元のレコード店やチケット売場には徹夜で並ぶ長い列ができ、予約電話には世界中のファンからの電話が殺到。全チケットは24時間以内に完売し、英国のあらゆる興行記録が更新された。主催者はあと2倍から3倍の数のチケットを販売しても完売したはずだと予想。なんとイギリスの人口の2%以上が、このプラチナ・チケットを手に入れようとした計算になる。

 記念すべき公演が行なわれたのは、イギリスが10年に及ぶ不況から徐々に回復していた時期と重なる。80年代以降、国内の雰囲気は変わりつつあった。芸術や文化の復興によって”クール・ブリタニア”なる現象が生まれ、オアシスはその台頭の中、新たなる楽観主義とカッコよさを体現していた。わずか2年でマンチェスターの公営住宅から世界で最もビッグなバンドへとなったステージに立つ5人の男たちに、集まった若者たちが自分の姿を重ね合わせ、人生どんなことだって可能だと感じたとしても不思議ではない。

 冒頭の「Columbia」と「Acquiesce」から「Champagne Supernova」、「Don't Look Back In Anger」、「Live Forever」、オーケストラをバックにした輝かしい「I Am The Walrus」、そして1990年代にリリースされた楽曲として初めてSpotifyストリーミング再生数10億回を記録した「Wonderwall」 までが披露された。2日間のネブワース・コンサートは、バンドの成功が最高潮だったオアシスの姿を捉えると同時に、一つの世代にとってランドマークとなる画期的な集会だった。

 ブラック・ドッグ・フィルムズ社制作、ノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、ソニー・ミュージック・エンタテインメントが資金提供と配給を行う本作は、トラファルガー・リリーシングによって劇場公開が予定されている。

 ネブワース公演についてリアム・ギャラガーは、「俺にとってネブワースは90年代のウッドストック。すべては音楽のため、人々のため。あまり覚えちゃいねえが、絶対に忘れない。聖書のようだったね」とコメントしている。 また、ノエル・ギャラガーは「なんで“ロックンロール・スター”を演らなかったんだ?!」と話している。

 ソニー・ミュージック・エンタテインメント:プレミアム・コンテンツのプレジデント、トム・マッケイは「RSA フィルムズ社、トラファルガー・リリーシング社との協力で、オアシスの歴史的コンサートを題材にした素晴らしい映画体験を世界中の観客にお届けできることを大変嬉しく思います。“oasis KNEBWORTH 1996”によって、この伝説のライブに参加できなかった何世代ものファンは、25年前ネブワースを文字通りを揺るが(ロック)したオアシスの不変のエネルギーと衝撃を追体験することでしょう」と語り、トラファルガー・リリーシングのマーク・アレンビーは、「オアシスの成功と今に継がれるレガシーは、一つの世代を体現しており、それは音楽の歴史の中でもごく限られたバンドしか経験したことのないものです。画期的なライヴから25年という記念の年を祝う特別イベントの一環として、世界中のファンの皆さんを集め、この作品を映画館で公開できることを誇りに思います」と語っている。