――五輪の延期が決まっての1年数カ月を振り返って。
気付けば1年早かったなと思うんですけど、1年前だったらいまより体の状態が悪かったので、もっと状況悪かった中と思うんですけど、1年ウエイトリフティングを長くできたのは、ボーナスタイム。1年余分に練習できたのはいい時間を過ごせた。
――お父さんと一緒に重量挙げ人生を過ごしてきた。
そうですね。(涙ぐんで)。あの、いろいろと思い出はあるんですけど、つらいときもあれば悪いときも多かったんですけど、どんなときでも励ましてもらえたんで。最後はメダルをかけてあげたかったなというのはあるんですけど、その先の第二の人生のほうが長いので、同じぐらい情熱を注げる新たな、東京がゴールではないので、次の人生も同じぐらい充実した人生にしたい。これ終わってからゆっくり考えたい。
――完全燃焼はできた?
ここまできたら、燃焼かな。昔より欲深さや気持ちの面が負けてきているなというところは感じるところがあったので。もう完全燃焼ですね。しばらく重たいものは、しばらくというかもう重たいものは持たない。体をしっかり休めたいなと思うので、また持ちたくなったら体の維持じゃないですけど。
ひとまずもう出し切っちゃったんで、ガス欠ですっていう感じで。燃焼しました。
――第二の人生を充実させたいと言っていたが、今考えていることは。
まだ具体的には決めていないけど、今までサポートしてきてもらったので、私自身も誰かのお役に立てるようなことができるような人生になったらいい。学びの連続だと思うんですけど、いろいろ勉強しながら、競技でやってきたことを生かしていきたい。
(編集部・深澤友紀)
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