ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、猫のモモちゃんです。
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モモ(6歳)の実家は宮城県動物愛護センターです。地域冊子の里親募集コーナーに載っていたのがモモでした。5歳・臆病な女の子だと。
翌月号にもまた載っていました。子猫は引き取り手が多いであろうこと、そして成猫はその逆なことは想像に難くありません。初代猫が旅立って約3カ月、モモをわが家に迎えることを決めました。
モモは外飼いの末、飼い主に気仙沼の保健所に持ち込まれたそうです。5年にわたる外の生活に加えて飼い主に手放され、人間への不信感もあるだろうし、なれるのに長期戦を覚悟しました。
食事時には近づいてくれますが、こちらが近づけば離れる、の繰り返し。絶妙な距離はなかなか縮まりません。焦りは禁物とわかっていても、何度も心が折れそうになりました。半年たったころから、たまに自分から近づいてくれるようになりました。撫(な)でればゴロゴロいうのもうれしいです。
おもちゃを振り回すと飛びついて遊ぶことも覚えました。おもちゃの気配には敏感で、すぐさま近くに寄ってきます。遊べないとわかるとサッと帰っていきます。変わり身の早さはさすがと感心しています。
目下の悩みは、先住の2代目猫との相性です。初代と2代目の時も大変でしたが、今回はそれ以上。シャーシャー祭り継続中ですが、いつかは仲良く並んでほしい、そんな写真が撮れますようにと願う日々です。
万一の脱走に備えて連絡先付き首輪は早々に準備しました。ただ、つけるときに押さえつけて信頼を失うのが怖くて、まだつけられないでいます。
気仙沼からはるばるやって来たモモ、元気で穏やかに過ごしてほしいと思っています。(仙台市泉区/63歳/主婦)
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※週刊朝日 2022年12月9日号