宮藤:街に人もいっぱいいるし、何もなかった場所が一気に栄えていた。そう考えると、僕の中では“中間”が抜けているんです。のんちゃんは今も久慈に行っているんですよね。
のん:はい。すごく縁が深くなりました。
宮藤:あれから8年も経った感じがしてないんですけど、どうですか?
のん:経ったな~って感じです。
宮藤:ははは!
■ヤマネコみたいだね
のん:あれ以降、自分の頭を使ってやってきたので、面白かったです。私は自分で責任をもってやるほうが合っているんだなあって。身長も3センチ伸びました。背筋がまっすぐになって。
宮藤:確かに姿勢がよくなった(笑)。「あまちゃん」の時は二人で話す機会がなくて、何考えてるか全然わからない人だなあって思っていたんですけど、この舞台を通じてもっとわかるようになるかも。
のん:私は警戒心が強くて、人とあまりしゃべれないんです。小泉今日子さんから、「イリオモテヤマネコみたいだね」って言われてました。
宮藤:ははは! 僕もいいと思うことに対してはとくに何も言わないんです。だから、何も言わないからって、ダメだと思っているわけじゃないっていうのだけはお伝えしておきます。
のん:よく覚えておきます!
(構成/編集部・藤井直樹)
※AERA 2021年8月9日号