「あるとき、突然、三池監督が夢に出てきたことがあったんです。(映画の)『クローズZERO』以来10年以上お仕事をご一緒してなかったので、夢の中で、『お久しぶりです』とご挨拶して。その1週間後ぐらいに、このお話をいただいた。演出が三池さんと聞いて、『ああ、だから夢に出てきたのか』と」

「醉いどれ天使」は、20代の頃、貪るように鑑賞した映画の中の一本だったが、細かい内容まではよく覚えていなかった。台本が届く前に、あらためて映画を見直してみると、20代の頃の自分自身の記憶も蘇ってきた。(菊地陽子 構成/長沢明)

桐谷健太(きりたに・けんた)/1980年生まれ。大阪府出身。2002年ドラマ「九龍で会いましょう」でデビュー。07年「GROW 愚郎」で映画初主演。08年のTBS系ドラマ「ROOKIES」で人気を博す。近年の主な出演作品にドラマ「きみが心に棲みついた」、連続テレビ小説「まんぷく」、「俺の家の話」、映画は「火花」「ビジランテ」など。ミュージシャンとしても活躍し、第67回紅白歌合戦に出場した。

>>【後編/桐谷健太が12年ぶり2度目の舞台へ「“変化”に面白さを感じる」】へ続く

週刊朝日  2021年8月13日号より抜粋

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