2020年11月 立皇嗣の礼で、朝見の儀を終え、宮殿を出る秋篠宮ご夫妻(c)朝日新聞社(代表撮影)
2020年11月 立皇嗣の礼で、朝見の儀を終え、宮殿を出る秋篠宮ご夫妻(c)朝日新聞社(代表撮影)
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1990年、「結婚の儀」の後、秋篠宮さまの髪を直す紀子さま。さわやかな場面だったが、私的な場面を撮影したとして、「問題」になった(c)朝日新聞社(撮影 宮内庁嘱託 宮内庁提供)
1990年、「結婚の儀」の後、秋篠宮さまの髪を直す紀子さま。さわやかな場面だったが、私的な場面を撮影したとして、「問題」になった(c)朝日新聞社(撮影 宮内庁嘱託 宮内庁提供)

 8月8日、東京五輪の閉会式に天皇陛下の名代として秋篠宮さまが出席する。コロナ禍で皇室と国民の距離が開くなかで、秋篠宮さまの閉会式出席で、皇嗣としての存在感は増すのか。

【写真】秋篠宮さまの結婚式  私的な場面を撮影したとして「問題」になったショットを振り返る

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 賛否の別れたコロナ禍で五輪開催。一方で、国民との距離が離れていた令和皇室にとって五輪が重要な節目となったのは間違いない。 

名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、令和皇室にとって転換期だった、と話す。

「オンライン公務が主流になるなかで、天皇陛下や皇族方が国民の前に姿を見せる機会は、めっきり減っていました。令和皇室がスタートしても、いまひとつ皇室像が見えない。希薄な印象しかありませんでした。そうしたなか、国民が皇室の存在を改めて意識するきっかけとなったのが、西村長官の『拝察』発言と、天皇陛下が開会宣言を『祝う』から『記念』に変えた件でした。あの件で人びとは、『天皇陛下は我々に寄り添ってくださっている』と実感したのだと思います」 

 ただ、どうも五輪と皇室の歯車はかみ合わず、ギクシャクぶりが目につく。

 前述の開催で感染拡大を懸念する天皇陛下と開催を強行した政府との認識のズレ。ワクチン接種のタイミングもそうだ。天皇陛下が開会式に出席した際も、新型コロナウィルスのワクチン接種は、1回目のみで2回目を終えていなかった。閉会式に出席する秋篠宮さまも1回目を接種したと報道されたのは、7月21日だ。

 閉会式の8月8日は、1回目の接種から18日後にあたる。厚生労働量のホームページには、2回目の接種は、早くて19日後でそれ以前は受けられない、とある。

 都内がコロナ禍の第5波にのまれるなか、天皇と皇位継承順位1位の皇嗣がともに接種を完了しないまま出席する無防備さには、首をかしげたくなる。

 それでも前出の河西准教授は、とりわけ秋篠宮さまにとっては閉会式の出席は、大事な場になるだろうと見る。

 今回の東京五輪は、五輪・パラの連携一体化という点が特徴だ。

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秋篠宮さまの一挙手一投足は、眞子さま問題に絡められ深読みされる