松下洸平さんがホストを務めるAERAの対談連載「じゅうにんといろ」、5人目のゲストはミュージシャンの川谷絵音さんです。互いに大ファンである二人のトークは、少し照れながら始まりました。11月28日増大号に掲載した対談の様子を紹介します。
松下 「初めまして」ですね(照)。
川谷 そうですね(笑)。
松下 よろしくお願いします。これまでは、共演させていただいた役者さんやお世話になった芸人さんにお越しいただき、仕事のことやプライベートなことなどいろいろとお話を伺ってきました。連載を続ける中で、編集部の方から「いま、会いたい人は誰ですか?」と聞かれて、真っ先に川谷さんのお名前を挙げさせてもらいました。
川谷 ありがとうございます。
松下 川谷さんとその音楽が大好きだと、インタビューなどで勝手に話をさせていただいているのですが、なんとその記事を川谷さんが読んでくださって! さらにSNSで僕の名前を出していただいたこともあって。今回は、その優しさに完全につけこんだような感じですね(笑)。
川谷 いえいえ(笑)。むしろ、こちらこそありがとうございます。松下さんが出演されたTBS系ドラマ「最愛」にハマっていた時に、ファンの方が記事のことを教えてくれました。うれしかったです。
松下 普段、ドラマはもちろん、そもそもテレビを観ないのではないかという勝手なイメージがありました。
川谷 バラエティーはよく観ますよ。さらにコロナ禍には、ドラマも観るようになりましたが、最後まで観続ける体力があまりなくて(笑)。
松下 1クールを毎週観続けるには、気力と体力がいりますよね。
川谷 配信されているものを後日まとめて観ようかなと思ってしまいがちです。でも「最愛」だけは毎週欠かさず観ていました。松下さんの表情がすごく好きで。僕はあまり感情移入しない人間なんですが、松下さんの役に入り込んでいました。あんなにハマったのは久しぶりです。TBS系ドラマ「オレンジデイズ」(2004年)以来じゃないかな。
松下 むちゃくちゃうれしいです。毎週ドラマを楽しみにしてくださっていたんですね。そもそも1話を観るきっかけはなんだったんですか。
川谷 番宣で知り、めちゃくちゃ面白そうだな、と。ドラマならコメディーよりもシックなものがいいので、ばちっとハマりました。曲づくりの参考になるかな、とも思って観ていました。
松下 そうなんですね! えっと……(恐る恐る)なりましたか?
川谷 すごくなりましたよ。
松下 それはうれしいです!