「何を馬鹿なこと言ってるのよ、そんなこと、あるわけ、ギャッ!!!!!!!!!!!!!!や、や、や、やめてぇぇえええーーー!!!!!!!た、た、た、助けてぇぇえええーーー!!!!!!!じ、じ、じ、二朗さんが!!!!二朗さんがタ、タ、タ、タ、タ、タブレットをををおおぉおおをををおおおおおをををををを!!!!」
と、2人とも大変に驚いたのだ。いくらなんでも大袈裟だとお思いになるかもしれない。もちろん99%ほど大袈裟に書いてるが、そして大いに字数を稼げて木原夫妻には感謝の至りだが、しかし実際かなり驚かれ、「全然見慣れない」「てか、似合わない」と言われたのは事実だ。
そう。その、似合わないタブレットに最近俺は、完全に依存してるのだ(←ようやく本題)。
ネットにハマり、ネットサーフィン(←最近覚えた言葉)をやり、面白い動画を見漁ったり、インストール(←最近覚えた言葉)したゲームにハマってしまったり。
もちろん格段に便利になった。書きものをしていて、何か調べたいことがある時など、以前とは比較にならないほど手軽に情報に辿りつけ、それはもう夢のように便利で重宝している。
だが厄介なのは、なかなか眠れない夜だ。
ムクッと起き、ついついタブレットに手が伸びてしまう。そしてネットサーフィンや、動画を見て、どんどん夜が更けてしまう。実際に昨夜もそうだった。
俺は悟った。いま悟った。寝る時に、タブレットの充電を俺の部屋でするから、誘惑に負けてすぐ手が伸びてしまうのだ。
決めた。俺は今、決めた。
タブレットの充電、別の部屋でやろう。
大人がくだしたものとは思えぬ結論を皆さまにお届けしたところで、
皆さまもホント、依存には気をつけてね。
■佐藤二朗(さとう・じろう)/1969年、愛知県生まれ。俳優、脚本家。ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの仏役や「幼獣マメシバ」シリーズで芝二郎役など個性的な役で人気を集める。ツイッターの投稿をまとめた著書『のれんをくぐると、佐藤二朗』(山下書店)のほか、96年に旗揚げした演劇ユニット「ちからわざ」では脚本・出演を手がける。原作・脚本・監督の映画「はるヲうるひと」(主演・山田孝之)が全国公開中。