婚約内定についての会見の様子(c)朝日新聞社
婚約内定についての会見の様子(c)朝日新聞社

 秋篠宮家の長女、眞子さま(29)が婚約内定者の小室圭さん(29)と年内に結婚する見通しだと各社が一斉に報じた。内容は、結婚に伴う儀式も一時金もなく、自治体に婚姻届けを提出する見通しだという。内親王の結婚としては前代未聞の事態。突然の報道の裏に何があったのか。

【写真】あわや尻餅をつきそうになった雅子さまを陛下がアシストしたショットはこちら

*      *  *
<眞子さま年内結婚>

 9月1日の明け方、読売新聞の早刷を目にした各社は、騒然となった。1面と2面にわたり、小室さんがNYで就職の見通しが立ったことから、年内に結婚の見通しだとの記事が掲載されていたからだ。

 記事には、婚約や結婚関連に伴う「納采の儀」や天皇・皇后両陛下にお別れのあいさつをする「朝見の儀」などの儀式はすべて行わない方向で調整していること、自治体に婚姻届けを提出する見通しであること、結婚に伴う1億5千万円ほどの一時金を眞子さまは辞退する意向であること、が報じられた。この記事を受けて、早朝から各社は同様の記事を五月雨式に出した。

 だが、9月1日というタイミングに違和感を覚えるのは、宮内庁職員のOBだ。というのは、9月11日の紀子さまの誕生日。それに際した会見には、当然、記者クラブから眞子さまの結婚問題について質問を出すことが考えられる。誕生日の文書回答で紀子さまが何か触れたら、そこに照準を合わせて報じるのが自然な流れだ。

「常識的に考えれば、9月11日の秋篠宮妃殿下の誕生日に際しての会見で、文書回答で眞子さまの結婚に触れるのを待って、記事を出すはずです。しかも、記事で報じられているのはこれまでも指摘されてきた内容で、続いた各社も同様です。『スクープ』とも言い切れない内容を、何の節目でもないタイミングで出したのには違和感があります」

 元職員は、記事の曖昧な書き方にも不自然な印象を抱いた。

 記事では、結婚の時期について「年内に婚姻届けを自治体に提出」と書きつつ、「新型コロナの感染状況によっては来年にずれ込む可能性もある」とも示唆。スクープにしては「ブレすぎている」と指摘する。

次のページ
皇籍離脱しない道も?その理由は……