「同じ園から同じ小学校に上がった男の子はゼロ。しばらく息子も私も友だちがゼロでした」
休校が明け、子どもを通してやっとママ友ができた。それでも思い描いていたような付き合いはできていない。
「子どもが学校に行っている間にランチ、というような距離感の付き合いはできていません。家庭によって“コロナ警戒レベル”が違うので、気軽に誘えないんです。“ワクチン価値観レベル”もまちまちで。ワクチンをすぐに打ちたい派もいれば、絶対打ちたくない派もいますから。最近は暗黙の了解で、ワクチン接種についてはお互い詮索しないようになってきました」
さらに、学校との距離も感じている。
「今2年生ですが、入学してから私が学校へ行ったのはたったの3回。入学式と個人面談です。オンライン懇談会の参加者はたったの3、4人でした。それもほとんど先生が話して終わりで、保護者の交流にはなりませんでした」
(フリーランス記者・宮本さおり、大楽眞衣子)
※AERA 2021年9月6日号より抜粋