びっくり餃子(撮影/写真映像部・松永卓也)
びっくり餃子(撮影/写真映像部・松永卓也)
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 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「びっくり餃子」。

【作り方のワンポイントアドバイスを写真で紹介!】

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 こちらの料理はその名も「びっくり餃子」(笑)。じつは思わぬ失敗から生まれました。

 あるとき餃子を揚げていたら中身が飛び出し、皮だけぷかぷか浮いてきて……つまんでみたところ、パリパリでおいしいこと! そこで皮だけ揚げて中身は別に炒めてかけてみては?とひらめき作ってみたら、まさに家族もびっくりのおいしい料理が完成しました。

半分に切った餃子の皮を170℃程度の油でカラッと揚げ、油を切っておく。(撮影/写真映像部・松永卓也)
半分に切った餃子の皮を170℃程度の油でカラッと揚げ、油を切っておく。(撮影/写真映像部・松永卓也)

 これは餃子を包む手間がいらないのがいいところ。皮を半分に切り、油で揚げます。すると中が空洞になってパリッと揚がります。

具材に火が通ったら水溶き片栗粉を回しかけ、混ぜ合わせてとろみをつける。(撮影/写真映像部・松永卓也)
具材に火が通ったら水溶き片栗粉を回しかけ、混ぜ合わせてとろみをつける。(撮影/写真映像部・松永卓也)

 そして皮がさめないうちに、手早く材料を炒め合わせましょう。海老は最初に入れると硬くなるので最後にニラと一緒に炒めるのがコツ。仕上げに水溶き片栗粉を加えてとろみをつけると、皮に具材が絡みやすくなります。

 ラー油以外に酢や和辛子をつけて食べるのもおすすめ。年末のホームパーティーに出せば、みんなの驚きの笑顔があふれて食卓が盛り上がること間違いなし。お酒も進みますよ。

(構成/沖村かなみ)

■びっくり餃子

【材料】(2人分)餃子の皮10枚、豚ひき肉100g、海老6尾、椎茸4枚、ニンニク・ショウガ各1片、ネギ1/2本、ニラ2/3束、A(醤油・酒各大さじ2、鶏ガラスープの素大さじ1、水150ml)、塩、胡椒各少々、水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1、水大さじ3)、油適量、ラー油適量

【作り方】(1)餃子の皮を半分に切り、170度の油で揚げる。(2)海老は殻と背ワタを取り、椎茸は薄切り、ニラは長さ5cm、ニンニク、ショウガ、ネギはみじん切りにする。(3)フライパンに油を入れ、ニンニク、ショウガ、ネギ、豚ひき肉、椎茸を中火で炒め、Aを加えて5分ほど煮る。海老とニラを加え、火が通ったら塩、胡椒をふる。(4)水溶き片栗粉を回しかけ、とろみをつける。(5)器に(4)を盛り付けて(1)を添え、ラー油をかける。

【ワンポイントアドバイス】半分に切った餃子の皮を170度程度の油でカラッと揚げ、油を切っておく。

具材に火が通ったら水溶き片栗粉を回しかけ、混ぜ合わせてとろみをつける。

黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

週刊朝日  2022年11月25日号