FX投資家の笹田喬志さん(写真/本人提供)
FX投資家の笹田喬志さん(写真/本人提供)
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 はじめての資産運用に投資信託が大ブームだが、その脇で根強い人気を誇るのがFX。アエラ増刊「AERA Money 2021秋号」では為替取引の基本と“落とし穴”について解説している。

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 FX= Foreign Exchange。直訳すると外国為替だが、正式には外国為替証拠金取引という。ビギナー向けに書くと、「米ドルやユーロ、豪ドルなど世界の通貨を売買し、両替してその差益を狙う取引」だ。

 たとえば1ドル=110円のときに100ドルを買うには、「110円×100通貨」で1万1000円がかかる。

 その後1ドルが111円になると、100ドルは日本円で1万1100円に値が上がり、すでに買っていた100ドルを日本円に両替すれば、差額の100円が利益になるイメージ。

 同じように100ドルを持っていて、1ドルが110円から109円50銭になると、1万1000円から1万950円に値が下がり、差額の50円を損することになる。

 FXのもう一つの特徴は、「レバレッジ(てこの原理)」を使って、自分が証拠金として出したお金(自己資金)以上の大きな金額の取引ができること。自己資金の最大25倍までの投資金額を動かせるので、少額資金でも大きな利益を上げられる可能性がある。

■最初からレバレッジ10倍はダメ 

「レバレッジはもろ刃の剣。自己資金の10倍、20倍の投資金額でFXをするのは、運転免許取り立ての人が高速道路を時速200kmでぶっ飛ばすようなものです。初心者はやめてください」

 と語るのは、守り重視のFX手法で一財産を築いた、個人投資家の笹田喬志さん。

 たとえば、1ドル=100円のとき、元本1万円・レバレッジ10倍にすれば米ドルが1000ドル買える。実際に投じた証拠金は1万円だが、投資金額は「100円×1000通貨(ドル)」で10万円ということになる。

 つまり元手1万円の10倍の取引になるわけだ。もしこのあと1ドル=94円まで下がると、6000円の含み損で、1万円の証拠金はFX口座内で4000円まで目減りする。

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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