——デビューから25年間、一度も休止せず、活動を続けてきた。

吉村:二人とも受け身だからじゃない? 私たち、周りの人の意見も結構聞くよね。気が小さいから、自分たちの意見だけで決める勇気がない。曲のタイトル決める時も「どう?」「みんながいいならそれにしよう」って感じです。

大貫:連帯責任ね(笑)。

吉村:多分みんな「曲のタイトルくらいふたりで決めろよ」と思っていると思います(笑)。だから、PUFFYは部活みたいな感じですかね。一応私たちっていう部長はいますけど。

大貫:部員の意見を聞いて「それがやりたいのか。いいぞ」みたいなね(笑)。

吉村:みんなで和気藹々とやっていきたいんですよね。アルバムができたら、「できた!」って喜びを分かち合いたい。二人でどんどん進めていったとして、それで現場に一緒にいるマネージャーさんが作品に愛情を持ってなかったらどうしようとイメージすると怖くなっちゃうし。

大貫:ときどき、確固たるリーダーがいてくれたらどんなに楽かと思うんですけど、いないのでいまだにふたりで「どうする? どうする?」「どうぞどうぞ」とやってます。誤解を恐れずに言うならば、PUFFYって仕事以外の部分がめちゃ楽しいんですよ。みんなで仕事をガッてやって、「イエーイ! 終わった!」となって、その後はわちゃわちゃ喋る、というのを目指して、仕事を頑張るという時間軸で動いています(笑)。そういう風に気軽に仕事ができるくらい、一緒にいて楽っていうことなのかなと思っています。

吉村:お互いあまり喋らない日もあるよね。

大貫:そう、由美ちゃんがドラマとか観ちゃう日もある(笑)。

吉村:そういうことも遠慮なくできるんですよね。

(構成/ライター・小松香里)

AERA 2021年10月11日号

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