マリナーズの地元紙『シアトル・タイムズ』は、11日付の電子版で「マリナーズは契約延長オプションを行使しない可能性があり、情報筋の話では、菊池は1年1300万ドル(約14億7000万円)の選手側オプションの行使でマリナーズに残留する見通しである」と伝えている。この記事が掲載されて以降、菊池は選手側のオプションを行使してマリナーズに残留するという見方がメディアの間で広がっている。

 また、マリナーズの専門メディア『SODO MOJO』が11日に掲載した「マリナーズよ、菊池とのオプションを決断する時が来た」という記事でも、球団側が契約オプションを行使する可能性は低いだろうと予想がされている。そして、この記事には次のような見解も記されていた。

 もし、4年の契約オプションが行使されれば、菊池の年俸は1650万ドル(約18億円)になるが、これまでの成績で考えると、この金額でというのは難しいと示唆されていたのだ。

 同記事は、現在メジャーで年間1300万~1850万ドルの契約を結んでいる投手の名前を挙げ、菊池との成績を比較している。それらの投手の中には、元読売ジャイアンツのマイルズ・マイコラス(セントルイス・カージナルス)や、大谷翔平の同僚であるアレックス・コブ(ロサンゼルス・エンゼルス)など、日本人にも聞き覚えのある選手の名前が含まれている。

 そして、「本質的に(1650万ドルという年俸は)1番または2番目の給与である。エース級の給与ではないが、本当に良い額である」と書かれ、更に「(今季の菊池の)成績を考慮すると、(球団がオプションを行使するかというと)その答えはノーである。それを支払いたいと思う理由はない」とも述べられていた。

 ただ、今季前半戦の菊池は非常に好調であっただけに、球団がそのオプションを行使する可能性はゼロでない、とも付け加えられている。菊池は、今季29試合に登板し7勝9敗、防御率4.41の記録を残している。記事では、前半戦のピーク時には防御率2.59を記録するほど好調で、オールスターゲームにも初選出されている。後半戦でこそ調子を落としたが、「毎回6イニングを投げ、防御率3点台以下を続けれれば、1650万ドルでもお買い得な投手ではある」とも主張している。しかし、これはあくまで、たらればの話のようだ。

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