婚約内定会見から4年。多くのバッシングを受けながらも、結婚の意志を貫き通した眞子さまと小室圭さんが、夫婦としての歩みを始める。若い2人の門出に際し、歌手の加藤登紀子さんからの「祝辞」を紹介する。
* * *
私は秋篠宮邸へお伺いしたこともあり、(環境保全団体の)WWFジャパンなど、環境に関するお仕事では秋篠宮さまと何度もご一緒させていただきました。
さらに、私が佐渡トキ環境親善大使であったこともあり、眞子さまとは佐渡トキ野生復帰10周年記念式典で一度、ご一緒させていただき、親しくお話しさせていただいたこともありました。
そんなご縁もあって、眞子さまのご結婚に関して、とても親しみを持って見守ってきました。
眞子さまが、皇室から離れるという非常に大きな決断をされたことは驚きましたが、お幸せになっていただきたいと心から願っています。
ご結婚に対しては、「皇室の運営は国民の税金だから説明責任を果たすべきだ」などと、いろいろと意見をおっしゃる方々がいました。でも、秋篠宮さまご夫妻と眞子さまがご決断されたのだから、もうこれ以上、私たちは言う立場にないと思います。
私がかつて、藤本敏夫と獄中結婚するときは、藤本が学生運動の責任者として実刑判決を受けて服役中だったので、世の中の人は私と藤本との結婚を反対するのではないかと危惧していました。
でも実は、私の近くにいた人たちの中にも、反対する人がいなかったのです。事務所の社長・石井好子さんも、「あなたが決めたことだから全面的に応援するわ」って、私たち2人が決めたことを尊重してくれました。
また、私は藤本と結婚することで、もう歌えなくなるかもしれないと心配していたので、歌手をやめてもいい、と言いましたら、
「あなたの人生は、あなたのものなの。あなたが自由であることが大事。だからこの自由を大切にしなさい」
と言われました。一時的に歌えなくなる可能性もあるけれど、自分からやめるなんて、歌うことを放棄してはいけないと諭されました。