最近、秋元康氏がドラマ業界で存在感を放っている。
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秋元氏といえば、作詞家や放送作家、「乃木坂46」や「AKB48」など人気アイドルグループのプロデューサーなど多彩な顔を持つが、今秋は「真犯人フラグ」(日本テレビ系)、「この初恋はフィクションです」(TBS系)、「じゃない方の彼女」(テレビ東京系)と、局をまたいで10月期の連続ドラマ3作品の企画や原案を手掛けているのだ。
西島秀俊が主演を務める「真犯人フラグ」は、妻(宮沢りえ)が突如失踪し、殺人犯の疑いをかけられたごく普通のサラリーマンが、部下(芳根京子)とともに真犯人捜しに奮闘するミステリー作品だ。
今年開催されたTBSの女優発掘・育成オーディション「私が女優になる日_」で約9000人の中から1位に輝いた飯沼愛が主演の「この初恋はフィクションです」は、成績は学年トップだが、恋に関してはクラスで一番奥手な高校2年生の学園生活を描いた青春群像ラブストーリーだ。
また、濱田岳が主演を務める「じゃない方の彼女」は濱田演じる目立つことのない人生を送ってきた既婚者の男性が、「乃木坂46」の山下美月扮する“天然魔性系の女子大生”に出会うことで、妻と妻じゃない方の彼女との間で揺れ動く心模様を描いたコメディー作品となっている。
3作品とも民放テレビポータルサービス「TVer(ティーバー)」の視聴ランキング上位30位にランクイン。中でも「真犯人フラグ」はランキング1位になるなど、注目度の高さがうかがえる。
■ドラマ界でもヒットメーカーだった
こうした秋元氏の活躍に対して「ドラマ業界では新参者」とする一部報道もあったが、実際には過去に1993年放送の人気ドラマ「ポケベルが鳴らなくて」(日テレ系)や94年放送の人気ドラマ「アリよさらば」(TBS系)などでも企画・原案を手掛けてヒットさせている。音楽界だけでなく、ドラマ業界でもヒットメーカーだったのだ。
芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。
「『ポケベルが鳴らなくて』ではヒロインを演じた裕木奈江さんに友人の父と不倫に陥り家庭を壊してしまうというセンセーショナルな役を演じさせ、社会現象を巻き起こすとともに、新進女優だった彼女を一躍スターダムに押し上げました。他方、『アリよさらば』では反体制のイメージのあるロック界のカリスマの矢沢永吉さんにあえて高校教師を演じさせて、新たな魅力を引き出していました」