26日、婚姻届を提出し夫婦となった小室眞子さんと小室圭さんが都内ホテルで記者会見に臨んだ。冒頭、2人は今の思いやこれまでの出来事に対する思い、そして今後についてそれぞれ述べ、その後退席。事前に提出された質問に対しては、文書で回答した。象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授に、会見と回答文書をどうみるか、話を聞いた。
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「『感謝』という言葉がたくさん出てきたことは、まず印象的でした」
河西准教授は、会見の印象をこう語る。眞子さんは冒頭「私が皇族として過ごしてきたなかで抱いてきた感謝の気持ち、私たちの結婚を心配し、応援してくださった方々への感謝、これまでの出来事の中で私たちが感じてきたことや結婚への思いなどについて、お話ししたいと思います」と述べていた。
「一方で、結婚というおめでたい出来事での記者会見の場で、誹謗中傷という言葉が並んだことに、この結婚の難しさが表れていると思います。また、会見で、結婚に反対する人に対して説得する言葉があったかというと、必ずしもそうではないように思います」(河西准教授、以下同)
会見当日は、宮内庁皇嗣職の職員が司会進行を務めた。当初、宮内記者会、日本雑誌協会、外国報道協会から事前に提出された計5問の質問に対し、口頭で説明される予定だったが、前日に急遽変更。理由について、誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問が含まれており、会場で口頭で答えることを想像すると、恐怖心が再燃し心の傷がさらに広がりそうなため、と説明された。
会見の方法が前日に変更されたことに対して、河西准教授はこう指摘する。
「これは、宮内庁の問題が大きいのではないかと思います。口頭でお二人に話してもらうことを重視するのであれば、その場で答えることが難しい質問が出てきた段階で『病気があるから今回は別の質問にしてほしい』と宮内庁が調整してもよかったのではないか。それがなかったため、直接眞子さんに質問内容が伝わり、答えられないために質問対応はなし、となってしまったのではないでしょうか」