「当時からイワクラは大喜利の才能を発揮して笑いを取っていたそうです。女性同士でコンビを組むと絶対に衝突するとわかっており、中野に声をかけられてコンビ結成。2人とも2年働いてお金をため、NSCに入ったという共通点があります。客前ではあまり仲がよくないように見せていますが、意外と気が合うようです。現在、オズワルドの伊藤俊介ら男芸人3人と同居しているというのもイワクラらしい。大阪時代も男性芸人とルームシェアを繰り返していたようで、プライベートもすべてお笑いにささげている。ここまで腹をくくってお笑いに精進しているからこそ、今の活躍があると思います。ちなみにイワクラは相当な遅刻魔で、最高で10時間もネタ合わせに遅刻をしたことがあるそうですが、それでも中野は怒らない。イワクラはどこまでも破天荒で、独創的なネタを作れる。それを演技力と温厚さで支えているのが中野なのでしょう」

 10月からはオールナイトニッポンPODCAST枠でレギュラー番組「蛙亭のトノサマラジオ」がスタート。YouTubeのチャンネル登録者数も14万人強と、すでにブレーク前夜といえる活躍ぶりだ。民放バラエティー番組のディレクターは2人にこう期待する。

「案外フォトジェニックな2人は若い世代に人気があり、テレビでも活躍できるポテンシャルは相当高い。ただ、テレビでは依然として短めのネタが好まれるので、今後ふたりがテレビのニーズにどれだけ寄せていけるかが、次のステージへの分かれ道になると思います。トーク番組の平場に関しては、テクニシャンな芸人が多いため、蛙亭はそこまで目立たないですが、イワクラさんの非凡な発想がもっとわかりやすい形で展開できると、よりオファーは増えると思います。あとは謎めいた中野のキャラがどこまでお茶の間に浸透するかでしょうね。お笑い会では長らく『男女コンビはブレークしづらい』と言われてきましたが、ここに来て全方位的に強い最強の男女コンビが登場したという印象です」

 近年、賞レースで結果を出し続ける蛙亭。このまま順調にいけば、久々に全国区の男女コンビになるかもしれない。(藤原三星)

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