コロナ禍の学生生活が「無駄じゃなかった」と思う日がきっと来ます。「24時間365日」、時間は全員に平等ですが、デジタルデバイスを使いこなし、学生生活を過ごした人たちの24時間は、すごく濃いはずです。
「移動しなくてもいろんな人とコミュニケーションできる便利さ」と「人と会うことの必要性」を両立させる必要があるなか、効率化された様々なデジタルデバイスを利用して、楽しく過ごす術をすでに身につけていると思います。
その上で、社会に出てくると、とても非効率なことが多く目につくと思います。そこを臆することなく変えていってほしい。これまで通りのやり方が通じなくなっている今、変革していくことが求められています。自分で考え、実行し、検証して、変えていく。そしてまた自分で実行していく。そんな仕事をしていただきたいと切に願っています。
竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
※AERA 2021年11月22日号