思えば長女ひとりを育てているときは、もっと丁寧に言葉の発達をサポートすることができていました。言葉に限らずですが、昨日言えなかった単語を今日は言えた、先週覚えた単語を今日思いだせた、といった一歩一歩を見逃さずほめてやることができていたように思います。中間子は、そのあたりのケアがどうしてもおろそかになってしまいます。

 そして何より違うのが、読みきかせの質と量です。長女のときは本人の発達と興味に合った絵本を一緒に選び、一緒に絵本をのぞき込みながら読みきかせていたので、長女は自然と文字と音声を一致させることができていたのだと思います。今は長女が好きな本をふたりに一方的に朗読するだけなので、長男は文字を追うどころか途中で飽きて車で遊びだしてしまいます。

「聞き流すだけでも英語は身につく」と聞こえのいい言葉もありますが、やっぱり聞くだけじゃ不十分かもしれない、と思い出した最近。そこで長女と長男に別々に絵本を読み聞かせることを始めてみました。長女には物語の本、長男には簡単な単語と絵だけの本。これで長男のちょっぴりな英語ががっつり、いや、せめてそれなりくらいに進化するといいのですが。

〇大井美紗子(おおい・みさこ)/ライター・翻訳業。1986年長野県生まれ。大阪大学文学部英米文学・英語学専攻卒業後、書籍編集者を経てフリーに。アメリカで約5年暮らし、最近、日本に帰国。娘、息子、夫と東京在住。ツイッター:@misakohi

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