
「冷えは万病のもと」とされ、体を温かく保つことが大切。寒い季節は、冷え対策を入念に行いたい。温活を生活に取り入れるタレントや専門家にポイントを聞いた。
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タレントのやしろ優さん(35)は2、3年前から温活に取り組んでいる。
「お風呂あがりにドライヤーの温風をおへそのあたりに当てると、すごく気持ちがいい」
やしろさんは、おへそだけでなく、手首や足首、首などにも温風を当てる。体から10センチほど離し、温風をしばらく当てていると体が温まり、寝つきも良くなるという。おなかが冷えているとテンションも下がるが、温まると、やる気が出てきて前向きになり、「冬は特にいいかも」と話す。
やしろさんが温活を始めたのは「妊活がきっかけ」という。基礎体温を測ると、排卵期の高体温が少ないと言われた。当時は汗をかきにくく、運動をしても体が温まりにくい体質だった。そこで温活の勉強を始めたという。
朝起きると、冷たい水を飲んでいたが、白湯を飲むようにし、体がじんわりと温まるのを感じたという。赤い下着を身に着けると体が温まると聞いて、下着はすべて赤に。レッグウォーマーや、妊活のときの腹巻きも赤にした。温活は“気持ちも大切”と笑う。
冷たい飲み物が好きだったが、温かいものを飲むようにし、食べ物も同様にした。冷たいジュースを控え、常温の水を飲む。根菜類のたくさん入ったスープや豚汁を飲んだり、野菜を食べたいときはキムチ鍋など鍋料理も多くなった。
タレントの麻木久仁子さん(59)も4、5年前から温活に取り組んでいる。「冷え性ではないけれど、年齢的なことからか、朝起きたときにすぐエンジンがかからず、顔もむくみがちでした」と振り返る。肩こりや手のしびれなども感じることがあり、基本的に血行が良くないのが原因とみていた。
麻木さんは当初、マッサージをしたり、湯船につかったりしていたが、いろいろと調べて温活を勉強するようになったという。「生活でも意識するようになったのはこの2、3年」と話す。