体を温めるものを食べ、きちんと寝て、ストレスをためないなど、「そんなに大それたことをしているわけではない」という。生野菜サラダを見ると体が冷えそうとか、温かいスープを見れば体が温まりそうとか、常に意識して基本的に冷たいものは飲食しない。お茶は夏でも冷蔵庫に入れない。「自然の温度でないもの、冷やしているものを日常的には食べない」と話す。

 とはいえ、麻木さんはアイスクリームを食べることもある。ビールは自宅なら常温で飲むが、飲食店なら冷えたものが出るので、それを飲む。そばは温かいものだけでなく、ざるそばを食べることもあり、その際は冷たい水でなく、温かいお茶を飲むようにしている。飲食では温かい汁物を加えるなど、組み合わせを考えるようになり、「意識の問題」とみる。

 衣類にも、麻木さんは気をつけるようになった。通常のストッキングは温まらないので、ふくらはぎまでのハイソックスをはいたり、首まわりにはマフラーやスカーフを使うという。

 日本温活協会・本部指導員で、日本鍼灸協会代表理事の川崎真澄さんは「低体温になることで体の動きが低下する」と指摘する。肩こりやむくみが出てきて、低代謝となり、免疫力も落ちる。

 最近は低体温の人が増えているという。世の中が便利になり、体を使うことが少なくなると、運動量が減って筋肉量も落ち、代謝も悪くなる。ストレスが増えている影響もあるという。川崎さんは「低体温で免疫力が下がると、がん細胞が増殖しやすくなり、がんになりやすくなる」と話す。

■湯たんぽは直接、足に当てない

 そんな現代人に生活習慣として、川崎さんは温活を勧めている。温活は(1)食事、(2)運動、(3)入浴、(4)睡眠が柱となる。「目指す体温は36度台後半。体温が上がると血行も良くなる」(川崎さん)

 食事は温かいものを食べるようにするのがいいが、食品により、特に野菜は体を冷やすものが多いので注意したい。しょうがは体を温めるが、きゅうりやトマトなどは体を冷やす。川崎さんはバランスを考えながら調理法を考えるといいとアドバイスする。体を冷やしやすいトマトなどは、生でなく、焼いたり、煮たりするといいという。

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