ただ、日本では「不倫スキャンダル」が尾を引いている。東京五輪で解説を務めたが、女性層を中心に「なぜ解説に起用したのか理解できない」と批判の声が。今回の張との再婚熱望報道にも、「浮気するのも個人の勝手だし、どこの国の人と恋愛しようが、それも自由。浮気した人が等しく叩かれる必要はないかも知れないけど、少なくとも今後、卓球解説には呼ばないでほしい」などネット上で冷ややかな意見が多い。

 スポーツ紙記者は「福原さんは選手目線で解説してくれるので面白い。例え話を交えながら、語彙力もあるので視聴者に好評なんです。一連の報道でイメージダウンしてしまったのは理解できますが、卓球の普及活動においても影響力が大きい存在です。日本に嫌気が差して中国に拠点を移すという事態になればちょっと…」と複雑な表情を浮かべる。

 中国、日本、台湾でこれほど反応が違う元アスリートも珍しいだろう。今後は日本だけでなく、好意的な見方が多い中国でも積極的に活動していく可能性が高いだろう。(安西憲春)

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