週刊朝日 2022年11月11日号より
週刊朝日 2022年11月11日号より

B:私は東京メトロとキオクシア(旧東芝メモリ)のIPOが実現したら全力で投資しようと思ってます。キオクシアは来年になりそうですが、東京メトロは年度内の上場もありえる。1998年にIPOしたNTTドコモしかり、大型の新規上場銘柄はやっぱり人気化しやすい。

A:富裕層はアメリカの国債を買ってますね。10年債で4%以上の利回りがあるから、ドル/円が140円台にとどまるなら十分リターンがある。

C:やっぱり問題は為替ですよね。日本の消費者物価指数はついに3%を超えてきて、輸入物価は48%(いずれも9月、前年同月比)という高水準。多くのエコノミストが指摘しているように、円安メリットは年々縮小しており、日本経済にはマイナスに働いているのが現状です。早くドル/円がピークアウトしないと、日本の物価上昇圧力は強まる一方なうえに、景気を冷え込ませかねませんよ。10月28日の金融政策決定会合でも日銀は量的緩和継続の姿勢を崩していませんが……。

A:そうなると、ポスト岸田・黒田(東彦・日銀総裁)に期待するほかはないかもしれませんね。来年4月に日銀総裁が代われば、金融政策を転換するチャンスにはなる。マーケット・アンフレンドリーな岸田さんが代わって、かつ日銀がインフレをうまくコントロールできるようになれば、外国人投資家の日本株買いも増えそうですけど。

(構成/ジャーナリスト・田茂井治)

週刊朝日  2022年11月11日号