川崎の連覇で幕を閉じた2021年のJリーグ。一時は勝点差1まで詰め寄った横浜FMが2位、夏の大型補強を結果に繋げた神戸が3位に入り、それぞれACL出場権(3位はプレーオフ出場権)を獲得。下位では17位以下の徳島、大分、仙台、横浜FCの4クラブがJ2自動降格となった。その中で、今季初来日した新助っ人たちも、その能力を存分に発揮し、Jリーグに“新風”を巻き起こした。そこで2021年の「Jリーグ新外国人選手ベスト5」を決定したい。※「ワースト5」の記事はこちら→【Jリーグ新助っ人ワースト5】“前評判”と全然違う…期待を裏切った選手たち
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■5位:ヤクブ・シュヴィルツォク(名古屋)
1992年12月28日生まれ。“クバ”の愛称を持ち、ポーランド代表としてEURO2020に参戦した実力派ストライカー。今夏に加入すると、途中出場3試合目となった8月22日の第25節・福岡戦で、ペナルティーエリア左角からファーサイドに突き刺すビューティフルゴールを決めて能力の高さを証明。その後も、剛柔を融合させながらゴール前での冷静なフィニッシュで、9月22日の第32節・FC東京戦からの3試合連続得点や11月20日の第36節・G大阪戦での2得点などゴールを量産。今季J1リーグ14試合(782分)出場で7得点。1試合平均0.805得点という非常に優れた数字を残した。シーズン終了後にACL舞台でのドーピング疑惑が発生したが、本人の主張通りに潔白が証明されるのを祈るばかりだ。
■4位・チアゴ・サンタナ(清水)
1993年2月4日生まれ。ポルトガルで結果を残していた左利きのブラジル人ストライカー。184センチ、80キロの恵まれた体格に足元の技術とスピードも持ち合わせ、開幕戦ゴールからすぐさま前線の核として稼働。チームの調子が上がらない中でも獅子奮迅の働きを見せ、チャンスが少ない中でも高い決定力を発揮。チームが今季リーグ戦で勝利した10試合のうち7試合でゴールを奪い、J1残留に大きく貢献した。今季 J1リーグ戦37試合(3189分)出場で13得点2アシスト。新監督就任&大型補強によって背負っていた期待を大きく裏切るシーズンとなった清水だったが、この点取り屋の働きがなければ “最悪の事態”になっていたことだろう。