フラメンゴ時代のリンコン(写真/gettyimages)
フラメンゴ時代のリンコン(写真/gettyimages)
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 川崎の連覇で幕を閉じた2021年のJリーグ。今季も初来日した新助っ人たちが“新風”を巻き起こした一方で、日本のサッカーや生活に順応できず、これまでの実績や肩書きに見合う活躍をできなった者も多い。そこで、不本意なシーズンを過ごして期待を裏切った2021年の「Jリーグ新外国人選手ワースト5」を決定したい。※「ベスト5」の記事はこちら→【Jリーグ新助っ人ベスト5】期待以上の活躍も! チームに“不可欠”となった選手たち

【写真】ベスト1助っ人はやはりこの人!

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■5位:アンジェロッティ (柏)

 1998年4月27日生まれ。4月24日の第11節・徳島戦でJデビューした後、5月5日のルヴァン杯・浦和戦では途中出場からPKを含む2得点を奪った。しかし、3試合連続で先発出場のチャンスを与えられた5月29日の第17節・札幌戦、広島戦、浦和戦で、シュート6本で無得点と結果を残せず。チームも3試合1得点で、その前から続いていたリーグ戦での連敗が7(1分を挟む)にまで伸びることになった。185センチと大柄ながら技巧派のテクニシャンとの触れ込みで、昨季の得点王&MVPのオルンガに代わる新エースとしての期待を背負ったが、全体的にクオリティ不足。結局、J1リーグ戦10試合(367分)に出場し、シュート11本で無得点に終わった。

■4位:ウェリントン・ジュニオール(湘南)

 1993年6月8日生まれ。ポルトガルのポルティモネンセから期限付き移籍で加入したブラジル人アタッカー。細かいボールタッチとステップワーク、スピードを生かしたドリブル突破が魅力で、4月30日にチームに合流してからの練習では可能性を感じさせたが、実際にピッチ上でそのプレーを見せた時間はごくわずか。コンディションが上向かず、チームがJ1残留争いに巻き込まれる中で監督交代となっても出番は来ず。J1リーグ戦3試合(44分)出場で無得点に終わり、期待された同じ名前のFWウェリントンとの共演も、7月3日の第21節・神戸戦での20分間のみに終わった。

■3位:ガブリエル・オケチュク(札幌)

 1995年8月26日生まれ。今年1月に札幌と契約を交わしたナイジェリア人ストライカー。ウクライナやモロッコのクラブでのプレー経験があり、ナイジェリア代表4試合2得点の実績を持っていた。4月に来日し、5月19日のルヴァン杯・鹿島戦でデビューしたが、その後は天皇杯2試合に出場したのみ。コンディションが上がらず、リーグ戦未出場のまま、8月4日にJ3・福島へ期限付き移籍という形で放出された。「188センチの長身」、「左利き」、「アフリカ出身」という枕詞は、オルンガを連想させ、“再来”を期待させるものだったが、J3でも2試合(計13分)に途中出場したのみ。ベールを脱ぐことなく、来日1年目のシーズンを終えることになった。

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1、2位となってしまったのは…