15日、今年ネットでもっとも流行した単語を表彰する「ネット流行語100」が発表され、「ウマ娘 プリティダービー」が2021年間大賞を受賞した。
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今年で4回目となる「ネット流行語100」はニコニコ大百科とピクシブ百科事典が主催する。選出方法は、ニコニコ大百科とピクシブ百科事典へのアクセス数でその年に伸びた上位100単語を抽出。その中からもっとも差分が多かった単語を選出し、ランキング形式で発表する。
「ウマ娘」は大賞を獲得したほか、第2位に「ゴールドシップ(ウマ娘)」、第9位も「ライスシャワー(ウマ娘)」と、作品のモデルになった馬名がランクイン。10位以下も13位の「トウカイテイオー(ウマ娘)」をはじめ、ウマ娘関連の単語が名を連ね、人気の高さを見せつけた。
「ウマ娘」は、実在した競走馬たちをモデルに美少女キャラへと擬人化した、Cygamesによるクロスメディアコンテンツ。2016年のコミックを皮切りに、18年にはアニメ(1期)が放送。今年2月には満を持してゲームアプリが配信され、10月時点で1100万ダウンロードを超えるなど快進撃を続けている。
始動からゲームのリリースまで、実に4年以上のタイムラグがあったが、今年ついにブレーク。満を持しての大賞受賞となった。この点について、ゲームジャーナリストの小野憲史氏はこう分析する。
「ゲームは開発からリリースまで、とにかく時間がかかりました。もともと2016年ごろからメディアミックスプロジェクトとして始動したのですが、2020年1月にアニメ(第二期)が始まった時も『まだゲームが出ないのか』と、私も驚きました。実は2019年にプロデューサーが途中で変わっているのですが、これはプロ野球でシーズン途中に監督が変わるチームみたいなもので、たいていはうまくいきません。ひょっとして制作中止もあり得るかなと心配していたのですが、いざ出てみたらクオリティーがものすごく高くて驚きました。いい意味で裏切られましたね。交代したプロデューサーの手腕も、非常に優れていたのだと思います」