丸山茂樹氏は、来年アメリカを主戦場にする。渋野日向子選手と古江彩佳選手にアドバイスを送る。
【写真】渋野と同じ1998年生まれ、美貌が際立つ臼井麗香プロ
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アメリカ女子ツアーの2022年シーズン出場権をかけた8日間144ホールに及ぶQシリーズ(最終予選会)で、古江彩佳さん(21)が7位、渋野日向子さん(23)は20位。そろってツアーメンバーの資格と出場権を獲得しました!
20位前後までに入れば多くの試合に出られますから、二人とも来シーズンはアメリカに軸足を置いて、という形になるんでしょうね。
僕の経験上、問題になってくるのは言葉だと思います。やっぱり言葉って大事なんだと、最後の最後まで感じてましたね。コミュニケーションはとれても、英語で深い話はできなかった。
こっちがしっかりと思いを告げられないと、向こうがあきらめちゃうんですよね。あんまり難しいこと言っても分かんないな、って。そうすると、その相手との間には深い関係性は生まれない。
でも、二人ともめちゃくちゃ若いですから。若さで何でも乗り越えられるってのはあると思うんです。(宮里)藍さん(36)の例で分かるように、若いうちに外に出ちゃった方が語学もしっかり頭に入ります。
ツアーが始まるとほんとに勉強する時間がなくて困ると思うんですよ。毎日練習してトレーニングしてとやってる間に1年終わっちゃいますから。うまいことスケジュールを組んで、いろんなことに挑戦してもらえたらなと。
食事はアメリカでもいろんなものが食べられるようになってきたので、そんなに心配しなくていいんだと思います。僕らのころなんか、宿泊先のホテルに着いたらまず、やたら分厚い現地の電話帳を繰って日本食レストランを探すのが習慣でしたから。いまはネットもSNSもありますしね。ネットフリックスだ、ユーチューブだと楽しみも増えましたからね。
あとは移動距離か。これは体にこたえます。それと東西の移動で時差が出てきますから。とにかくそういった環境に慣れる。そして強い精神力を持つ。それが克服への近道かなと。